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コラム:配当利回りで株は選ばない方が良い

※記事内広告有り

配当利回りで株は選ばない方が良い

配当利回りの高い株って魅力的。

もし、1億円の資産があれば5%の配当利回りで、年間500万円収入。
配当金だけで生活していくことができるな・・・。

そんな甘い想像をしたことがある人は、きっと私だけではないはず。

だから配当利回りの高い株を選ぶ投資家ってとても多い

株関係の雑誌やニュースサイトでも、配当利回りの高い株はコレだ!というような特集記事も良く見かけます。配当利回りの高い株を選んでるってだけで、なんだか賢い気分にもなれてしまいます。

ただ、結論から言うと、配当利回りが高い株は「株価が下落しやすい」です。

株価が下落してしまうと1億円分の株を購入し、500万円の配当金をもらったとしても、株価が10%下落すれば株式評価損1,000万円+配当金500万円で差引-500万円の損失です。

配当利回りで株は選ばない方が良いです。理由は後述。

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こんなに多い!配当利回りが高い株達

そもそも配当利回りが高い株ってどれくらいあるのでしょう?
ぽちぽちっと検索してみると、次のように多くの株が見つかります。

例)Yahooファイナンス 配当利回り(会社予想)ランキング

1位のマクセルホールディングス(株)なんて、19.14%と驚異的な利回りです。2位の明和産業(株)も9.03%と驚くほど魅力的な配当金です。

また高配当株の利回り分布を調査しました。

2019年12月調査 全市場での配当利回り分布
配当利回り 5%以上 72社

配当利回り 4%以上 263社
配当利回り 3%以上 785社

配当利回りが3%を超える株式は785社。めちゃくちゃ数が多いですね。

また配当利回り5%以上の株も72社もあります。

ただし、残念ながら高配当の株は株価が下落しやすいです。

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配当利回りが高い株は「株価が下落しやすい」

今回、PBR変化率で配当利回りと株価の下落の関係を調査しました。

配当利回り4%以上の会社 263社 3年前から現在までのPBR変化率を調査
配当利回り3%未満の会社 2,781社 3年前から現在までのPBR変化率を調査

PBR変化率がマイナスとなった割合が多いのは、配当利回り4%以上の株か、3%未満の会社どちらであったか?を比較

3年前と比較しPBRが減少している=純資産に対し、株価が下がったということ。

調査結果がこちらです。

配当利回りが4%以上の会社(263社)の内、PBRがマイナスとなった会社は73%(191社)、プラスとなった会社は27%(72社)。

つまり、配当利回り4%以上の株は、3年後、7割の確率で株価が下落しています。

対して、配当利回りが3%未満の会社(2781社)の内、PBRがマイナスとなった会社は48%(1341社)、プラスとなった会社は52%(1440社)。

よって、配当利回り3%未満の株は、3年後、5割以上の確率で株価が上昇しています。

これが配当利回りが高い会社の株は下落しやすい理由です。

株価が下落すると、配当利回りは上昇する

今回の調査結果は、株価が落ちたから配当利回りが高くなったという見方もできます。

例えば株価500円 1株当たり配当10円 配当割合2%の株
3年後、株価300円に下落していれば配当割合は3.3%に上昇。

利回りが高い株は、配当金を増やしたのではなく、株価が下落したことで、利回りが高くなっただけということです。

また、今回の調査を踏まえると、逆に配当利回り4%以上の株の内、27%の株は株価上昇による評価益と、高い配当金を得られた可能性が出てきます。

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配当金が高く、株価も上昇する有望株を見つける2つの方法

それでは、配当金が高く、株価も上昇する有望株を見つけるにはどのような方法があるのか?2つの方法について書いていきたいと思います。

1つ目 今回の調査方法と同じく、PBR変化率を使う。

配当利回りの高い会社を調べ、その会社のPBRがどのように変化しているのかを確認するという方法があります。

1年前や3年前と比べてPBRが改善しているのであれば、少なくとも株価は上昇傾向にあるということが分かります。

配当利回りが高く、さらにPBR変化率も良い傾向にあるならば、その株は期待しても良いでしょう。

2つ目 過去の配当金の推移を調べる。

過去の配当金の推移を確認し、もし今回の配当金が過去と比べて高い値であれば、業績向上による配当利回り増の可能性が高いです。

業績の良い株を購入するのは、トレンドフォローの意味でも悪手ではないですよね。

配当利回りで株は選ばない方が良い まとめ

配当利回り4%以上の株は、3年後、7割の確率で株価が下落
配当利回り3%未満の株は、3年後、5割以上の確率で株価が上昇

どちらを選ぶかというと、私は後者を選んで取引していきたいですね。

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