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JFEホールディングス(5411)の株価予想・分析。今後の見通しについて

JFEホールディングス、株価予想・分析、今後の見通し

JFEホールディングスの株の購入を検討している。
JFEホールディングスの株価の今後を予測したい。

そんな投資家にJFEホールディングスの株価予想・分析。今後の見通しについて解説していきたいと思います。

結論から言うと、株価は下落トレンドを継続する見通しです。

2021年頃にかけて、一時的に株価が回復する場面も見られるものの、
長期的に見れば下落トレンドが継続すると予想しています。

短期的な戻り狙いの買いであればOKですが、抵抗線を割れるといった出来事が起きると、いつ下げ止まるか、底を予想するのがより困難になる見込み。

順を追ってJFEホールディングスの株価予想・分析。今後の見通しについて解説していきたいと思います。

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JFEホールディングスの現在の株価を確認する。

JFEホールディングスの株価はご覧の通り、2000年来の安値に到達するのでは?と危惧されるほどの安値圏にあります。

過去のピークは8790円に対し、現在は1400円前後を彷徨っており、株価はピークから85%減と非常に厳しい状態です。

株価下落の原因は粗鋼生産における中国の台頭米国の復活といった外的要因に加え、生産トラブルといった内的要因も複数抱えており、楽観できない状況にあると言えます。

ただし、株価下落の影響により、配当利回りは近年急上昇。2010年~2017年にかけての配当利回りは0.52%~2.24%で推移していたものの、2018年は3.73%、2019年は5.06%の利回りを記録しています。

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JFEホールディングスのライバル会社の株価を確認

JFEホールディングスは売上の63.7%(2兆8306億円)が鉄鋼事業であり、世界の粗鋼需要に大きく株価が影響されます。

そこで世界の粗鋼生産上位企業の株価とJFEの株価を比較することで、
JFEに何が起きているのか?確認していきたいと思います。

2019年発表「2018年の世界粗鋼生産」ランキング

まずは報道されているニュースより最新の粗鋼生産ランキングを確認しよう。

日本経済新聞2019/6/4掲載の記事より引用

世界鉄鋼協会がまとめた2018年の粗鋼生産量ランキングによると、中国企業が上位10社のうち6社を占めた。17年は5社だった。世界2位の中国の宝武鋼鉄集団の生産量は17年比3%増の6743万トン。2日に馬鋼集団と経営統合すると発表しており2社で8707万トンとなる。18年の首位は欧州アルセロール・ミタルで同1%減の9642万トンだった

産業新聞2019/6/5掲載の記事より引用

世界鉄鋼協会が3日発表した2018年の粗鋼生産ランキングによると、ルクセンブルク本拠のアルセロール・ミッタルが首位を守った。アルセロール時代の02年から首位を保つ。2位の中国の宝武鋼鉄集団、3位の日本製鉄、4位の中国の河鋼集団、5位の韓国のPOSCOと上位5位は前年と変わらなかった。日本勢ではJFEスチールが前年同様8位に入った。

これらの記事から分かることは

1位 欧州アルセロール・ミタル
2位 宝武鋼鉄集団
3位 日本製鉄
そして8位にJFEスチールがランキング入りしているということがわかる。

では上位3位の株価を確認してみよう。

粗鋼生産上位3社の株価推移を確認する。

まずは世界第一位 欧州アルセロール・ミタルの株価推移はこちらです。

世界第一位 欧州アルセロール・ミタルの株価推移

JFEホールディングスと似たような株価推移です。ただし、アルセロール・ミタルは2016年に最安値を更新しているため、JFEホールディングスよりも、厳しい状況です。

次に世界第二位 宝武鋼鉄集団の株価推移はこちらです。

世界第二位 宝武鋼鉄集団の株価推移

2008年頃の世界の金融危機を境に株価が一度下落したものの、そこからはゆるやかに上昇していることが分かります。

もちろん、米国との貿易戦争が活発となった2018年以降はリスク回避の動きから株価が低迷したものの、それでも過去の水準と比較すると良い価格で売買されており、今後も成長が期待されている会社だということが分かります。

世界第一位のアルセロール・ミタルと比較しても、世界第二位の宝武鋼鉄集団は順調に株価を伸ばしていることが分かる。

最後に世界第三位 日本製鉄の株価推移はこちらです。

世界第三位 日本製鉄の株価推移

JFEホールディングスと同じく、日本製鉄も株価は低迷しています。

日本製鉄の2018年の粗鋼生産量は前年比で4%増と増産。対してJFEスチールは前年比3%減と減産。にも関わらず、両社の株価が同じような下落を辿っています。

つまり、生産量の増減といった内的要因でなく、世界情勢といった外的要因に株価下落の要因があるように考えられます。

JFEホールディングスの業績を確認する。

では内的要因が株価の下落に大きく影響しているのか?
JFEホールディングスの業績を確認します。

JFEホールディングスの売上高、経常利益、当期純利益

 

JFEホールディングスの売上高、経常利益、当期純利益

売上高は2017年、2018年と回復しており、それに伴い経常利益、当期純利益も大幅に改善していることが分かる。

通常であれば企業業績の改善に伴い株価も上昇するはず。低迷を続けているということは、やはり内的要因で株価が下がっているのではなく、外的要因によって下がっているということが推測できます。

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JFEのPBRは既に割安の水準

間近2年間のPBRの推移は次の通り、下落の一歩を辿っている。

間近2年間のPBRの推移

既に1倍以下の水準を大きく割り込んでいるため、割安株として見ることができます。

割安株を言い替えるならば、将来性が低いと市場では判断されている。

日本の鉄鋼業界が抱えている問題・外的要因

さて、それではJFEホールディングスを含め、日本の鉄鋼業界が抱えている問題・外的要因について触れていきたいと思います。

日本の粗鋼世界シェアは下落している。

次の表は日本貿易振興機構が発表した主要国の粗鋼生産量ランキングになります。

主要国の粗鋼生産量ランキング

重要な点を要約すると、世界の粗鋼生産量は4.6%増加したにも関わらず、日本は0.3%下落。対して中国は6.6%増、インドは4.9%増、米国は6.2%増、韓国は2.0%増となっており、日本が負けている様子が鮮明に分かります。

この状態が続くと予想されているのであれば、JFEホールディングス、日本製鉄の株価低迷も納得できます。

既に中国の市場シェアは51.3%となっており、粗鋼価格についても強い影響力を持っています中国の生産次第で粗鋼価格が大きく増減するという、苦しい状況に日本は悩まされている。

もちろん輸出数量も下落している。

一般社団法人 日本鉄鋼連盟によると、2018年度の鉄鋼輸出実績は3467万トンで前年比8.1%減、6年連続の減少となったと報道されています。

仕向け先別では中国が534万トン(4.6%減)、韓国521万トン(10.2%減)、台湾263万トン(10.6%減)、米国146万トン(18.2%減)。

前項でも紹介したシェア下落状況も踏まえると、世界各国は日本から鉄鋼を輸入するのではなく、自国生産に切り替わっていることが伺える。

この流れを変えていくのは、容易ではないことは簡単に想像がつきます。
むしろ、まだまだ下落のシェア下落、輸出数量減の余地を残しているといって良い。

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今後のJFEホールディングスの株価を予測する。

結論から言うと、株価は下落トレンドを継続するです。

2021年頃にかけて、一時的に株価が回復する場面も見られるだろうが長期的に見れば下落トレンドを継続するという見方をしています。

短期的な戻り狙いの買いであればOKですが、抵抗線を割れるといった出来事が起きると、いつ下げ止まるか、底を予想するのがより困難になるでしょう。

おまけ 日本は特殊鋼市場にて大きなシェアを持っていると報道されているが・。

よく鉄鋼業界について調査すると、

日本は特殊鋼市場で大きなシェアを持っているから粗鋼生産のシェアが低下したとしても大きな影響はない。

という評価を目にすることがあります。

特殊鋼とは粗鋼と違い、技術力が要求される高品質な鉄鋼。これまで日本の鉄鋼業界の技術力が評価されたいたのはこの特殊鋼が評価されていたためです。

確かに特殊鋼のシェアが減少していなければ、粗鋼生産のシェアが減少したとしても、大きな影響はないのかもしれません。
では実際のデータで確認してみましょう。

一般社団法人 特殊鋼倶楽部が発表している統計資料の内、特殊鋼輸出船積実績を確認すると次のような数値が確認できます。

2016年暦年 特殊鋼総合計額 8,871,300
2017年暦年 特殊鋼総合計額 8,754,383(前年比98.7%)
2018年暦年 特殊鋼総合計額 8,518,740(前年比97.3%)
2019年1-10月度 特殊鋼総合計額 6,287,728(前年同月比87.6%)

つまり、特殊鋼も輸出量が大きく減少していることが分かります。

技術が必要な特殊鋼でさえ、遅れを取っているのが現状です。

JFEホールディングスの株価は長期的に下落すると予測

これはJFEホールディングスに限った話ではないのですが、日本の鉄鋼業界が世界で勝ち進んでいくイメージを持つことができません。

そんな中、業績が改善し、PBRで評価しても割安な水準にあったとしても、JFEホールディングスの株価が上昇トレンドを描くことは無いと予測しています。

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