2020年5月14日(木)にコロプラは2020年第2四半期決算を発表。
これを受け、翌日の5月15日(金)にコロプラ(3668)はストップ高。
現在は5月14日(木)の終値から150円(16.2%増)の1,076円です。
どうしてストップ高となったのか?これからも株価は伸びていくのか?
決算資料を読み解きます。
2020Q2 コロプラの決算資料要約
決算資料によると、前年同期比で売上13.9%増、純利益は6800万円の赤字から52億9600万円の黒字へ転換したことが分かります。
これを受けて、株価は大幅増となりました。
どの程度のインパクトだったのか?
過去の売上と利益を比較してみましょう。
コロプラの過去の売上、利益と比較
コロプラは2016年をピークに売上、利益共に減少傾向にありました。
2019年度は過去と比較すれば僅かな黒字、このままでは危険というタイミングでの好決算です。
Q2時点で74.22億円の利益を単純に考えれば通期で150億円の利益になります。
2016年度のピークには及ばないものの、2014年~2015年程度の利益体質へ戻ることが期待できます。
衰退からの大逆転。
これは確かにストップ高となるインパクトがありますね。
コロプラの過去バリエーション推移
では次にPBRを見てみましょう。
ストップ高となり、現在のPBRは1.89倍と既に高めにあります。
ただし過去のバリエーションと比べれば低め、株価の伸びしろはまだあります。
2019年度はコロプラがリリースした「ドラゴンクエストウォーク」の好調な滑り出しが期待され、PBRは3倍を超える場面が見られました。
が、その後、既存タイトルの不調により、減収減益となり期待感からの減益ということで株価は大きく下落。そんな中の好決算。
コロプラの株価はPBR1.89倍の1076円→PBR3倍の1707円まで上昇する可能性も考えられます。
ただ、継続性のある好決算なのか?
もう少し分析していきたいと思います。
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コロプラの好決算は継続するのか?
コロプラは2013年、2014年にリリースしたゲームが過去何年間にも渡って業績を支えてきました。(黒猫、白猫PJなど)
グラフを見て分かる通り、リリースから5年以上経過した2019年度1Q~3Qでも売上の過半数を過去のヒット作が占めていることが分かります。
1度ヒットゲームを作れば、何年にも渡って業績が下支えされると分かります。
実際、Google Playストアの売上ランキングではリリースから何年も経過したゲームタイトルが上位を占めています。
2位・・・Fate/rand Order(2015年7月リリース)
3位・・・ドラゴンクエストウォーク(2019年9月リリース)
4位・・・ポケモンGo(2016年7月リリース)
5位・・・パズル&ドラゴン(2012年1月リリース)
以上のことから、ドラクエウォークのヒットにより、今後もコロプラの業績は好調に推移すると予測できます。
コロプラは2015年、2016年、2017年と数々のゲームをリリースするもヒットせず。
2017年の売上急落、任天堂との訴訟問題を契機に本格的に新ゲームの開発に取り組み、2018年、2019年と新ゲームをリリース、徐々に成果が表れ始めています。
では、ヒット作を出した会社の株価はどのように推移したのか?
過去の実例を見てみましょう。
過去の逆転劇といえばミクシィ
記憶に新しい逆転劇を見せてくれたのは、モンスターストライクをヒットさせたミクシィ(2121)です。
招待性SNSの「mixi」をリリースし、一時期ブームとなりました。
が、ブームが去るにつれ株価は低迷。そんな中、モンスターストライクをリリース。
今でも同タイトルは売上上位のアプリとして君臨しています。
そんなミクシィの株価推移はダイナミック。
リリース直前の株価は231円。
こっから一時期7000円越えを果たしたので株価30倍を達成しています。
さすがに、今ヒット作を出したとしても、当時のような株価30倍は見込めないでしょう。が、好調決算の継続性、スマホアプリという利益率の高い商品などなどを加味すれば、株価が数倍となってもおかしくはありません。
現にミクシィはモンスターストライクリリース日と比較し、8倍程度の株価を今も保っています。
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押し目で買ってみたいコロプラの株
このストップ高祭りがいつ終息するのか?予測ができません。
早い段階でストップ高が終われば、押し目で買いに向かいたい所。
そのように判断しています。