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【FX】ユーロドルの特徴まとめ

※記事内広告有り

ユーロドルの特徴

今日のテーマは、FXトレーダーの為のユーロドルの特徴まとめです。

他の通貨と比較し、
・どの程度、値動きに差があるのか(ボラティリティがあるのか)
・何時にどれくらいの値動きがあるのか?ユーロの値動きの特徴を分析
・ドル円、ポンド円といった他の通貨とユーロドルの特徴を比較

といった値動きに注目したユーとドルの特徴データを紹介しています。

損切り幅、利食い幅の目安したり、どの時間にユーロドルをトレードするか?を選択するのに役立つデータです。

良ければお気に入り登録し、長い間利用してもらえれば嬉しいですね。

それでは早速行ってみましょう。

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ユーロドルの1週間の値動き、取引コストの特徴

まずは1週間の値動きを比較してみましょう。

ユーロドル 1週間の値動きの特徴

ユーロドル、ユーロ円の値動きの比較

週足を使い値動きの特徴を調べると、ユーロドルはドル円よりは動くものの、ポンドドル、ポンド円よりは動かないという特徴が分かります。ポンドは比較的高いボラティリティを維持しているものの、ユーロは少し落ち気味ですね。

ユーロドル取引コストの特徴

次に取引コストについて調べます。

勝ちやすい通貨の特徴は「よく動き、コストが低い」これに尽きます。

そこでスプレッド0.1pips辺りのボラティリティを比較した結果がこちらの図です。

ユーロ円、ユーロドルの値動きと取引コストの特徴

値動きと取引コストを比較すると、ドル円が一番優秀。手数料負けしにくい通貨ペアです。対してポンド絡みの通貨は手数料の比率がとても高いです。ユーロドルは概ね中間。取引コストが安くもなく、高くも無いという特徴を持っています。

ユーロドルの資金効率の特徴を調べる。

次に稼ぎやすい通貨かどうか調べてみましょう。

稼ぎやすい通貨の特徴は「少ないお金で、大きな値動きが見込めるか」です。

そこで証拠金辺りの値動きの量を比較してみましょう。

ユーロ円、ユーロドル資金効率を調査

資金効率で見た場合も、ユーロドルは中間程度。大きな特徴は見られません。資金効率はドル円よりは少し高い傾向にあるけど、ポンドと比べると低い、そんな通貨です。
ここまで、各通貨を比較して分かった特徴をまとめると、ユーロドルの値動きの大きさ、取引コスト、資金効率は、ドル円、ポンド通貨の中間ぐらいの通貨ペア。ということです。

可もなく、不可もなくといった所ですが、ドル円しか取引したことが無いFXトレーダーが、次に取引する通貨としては一番オススメですね。

ユーロドルで馴染みのない為替レートの取引のコツを学び、資金効率が最大のポンドに手を出すのも1つの方向性かもしれません。

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ユーロドルの1日間の値動きの特徴

次にユーロドルの1日間の値動きを見てみましょう。

1時間足のデータを使い、時間帯別の値動きの推移をまとめるとこのようになります。

時間帯別、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の値動きまとめ

1日を通して、ユーロ円、ドル円は一定の値動の範囲で収まっています。1日を通して同じトレード手法を使いづつけやすいことが分かります。対して、ユーロドルは欧州時間の開場前後で値動きが大きく変わっているので、時間帯毎に手法を見直しする必要が大きいでしょう。

以上が値動きから見る、ユーロドルの特徴です。

ドル円と比較し、どのような値動きをしている通貨なのか?こちらは押さえることができたのではと思います。

次に、ユーロについて、ファンダメンタル的な特徴を紹介したいと思います。

ユーロドルは取引量世界第一位の通貨ペア

国際決済銀行(BIS)が3年ごとに発表している外国為替市場(FX)調査。

最新版である2019年の発表によると、世界で一番取引されている通貨ペアはユーロドル(EUR/USD)でした。

ユーロドルの取引量はNo1

国際決済銀行の発表ページはこちら(英語)

全ての取引に占めるユーロドルの取引割合は24%、次いでドル円、13.2%、ポンドドル9.6%と続いています。※USD/EMEはドルと新興国通貨合計です。

ちなみに二番目に取引されていた通貨ペアはドル円(USD/JPY)で17.77%でしたので、ユーロドルとドル円で総取引量の40%を占めていたことが分かります。

メモ ユーロを使っている人口は米国人以上使っている人口で考えればユーロが世界1位の通貨。ユーロを使用している国はドイツを筆頭にフランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー等々欧州の約20ヵ国もあります。人口で考えれば紛れもなく世界1位。

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ユーロはドルに代わる通貨として期待を寄せられていた。

ユーロは世界初の統一通貨としてとても注目されていました。

統一通貨ユーロを導入することで、様々なメリットが見込まれていたからです。

導入国間での為替相場の変動リスクが無くなる。
企業が負担するコストの低減、その分経済が活性化。
個人においても域内での移動、決済の利便性向上、消費行動の活性化など
これを裏付けるように、ユーロ参加国が増えることで、ユーロ圏内での貿易量が5%~15%増加したと発表されました。Die Wirtschafts- und Währungsunion und der Euro”. EU4Journalists.( 2009年7月)

またユーロという巨大な経済圏が生まれたことで、欧州全体の経済的重要性が世界に認識されるようになりました。

世界最大の貿易協定、北米自由貿易協定(NAFTA:アメリカ、カナダ、メキシコ)立ち向かう為にも、ユーロは必要だったという訳ですね。

このような流れもあり、ユーロはドルに代わる通貨として世界で注目されていました。

特にサブプライムローン問題でドルの信用が下落した際、過去最高値を更新するほどユーロは買われ続けました。が、その後ユーロが抱える諸問題が浮かび上がり、現在は下落トレンドです。

ユーロドルのチャートとユーロの歴史

統一通貨 ユーロをめぐる諸問題。ユーロバブルの崩壊

ユーロの発足から2008年頃まではユーロの好影響にばかり注目されていました。

ただしそれも2008年に米国で起きたサブプライムローン問題が起き、世界経済が低迷するまでです。

世界経済が低迷した時、ユーロ導入諸国は金融政策による経済の安定化が困難というデメリットの存在が明らかになりました。

例えばEU参加国内で、好景気な国、不景気な国があったとします。

通常だれば、好景気の国はドイツは金利を引き上げて金融引き締め、不景気の国は金利を下げて景気を刺激します。

が、ユーロは単一の金利しか設定できない為、ユーロ参加国それぞれに適した金融政策を行うことができません。

ユーロ参加国での助け合いが必要

このような背景もあり、ユーロ参加国はお互いの国を助け合う必要があります。

具体的には困っている国への資金援助です。

お金に困っている国は資金援助を受ける為、収支の改善を要求されます。

無駄な公共工事の削減、公務員の給与削減、年金の削減など可能な限り財政を安定化しなければ、資金援助を行う側からの理解が得られないからです。

が、融資を受ける側の国民からすると中々受け入れがたい内容ばかりです。

実際、2009年から始まったギリシャの財政危機、債務不履行(デフォルト)となる可能性が浮上した際、ギリシャの財政赤字緊縮政策を条件にドイツを中心とした救済、支援策の検討が行われましたが、緊縮政策に対するギリシャ国民の反発、また支援を行う側のドイツ国民の相当な反発がありました。

最終的には第3国であるアメリカのオバマ政権からの強い圧力によりギリシャの支援が履行され、ユーロ圏の瓦解を防ぐことができました。

このようなユーロが抱えている問題点が世界的に注目された結果、現在ユーロドルは下落トレンドのさなかにあります。

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買われる理由が無くなったユーロ

2008年8月にはユーロの政策金利は4.25%。

高金利通貨という特徴があった為、積極的にユーロに投資を行う人が後を絶ちませんでした。

当時、日本にも金利差目当てにユーロに投資するスワップ取引を盛んに行うFXトレーダーが多くいました。ユーロ発足から2008年頃までユーロが上昇トレンドを描けたのは、金利という魅力的な特徴があったことも理由の一つです。

しかし、相次ぐ諸問題により政策金利は急降下し、2009年5月には1%へ下落し、2020年3月現在は0%と日本とほぼ同じ水準へと下落しています。

ユーロの政策金利推移

ユーロ圏 最新の政策金利の情報はこちら

対して米国は既に0%金利を脱却し、既に健全な金融政策を実施しています。

米国の政策金利推移

米国 最新の政策金利の情報はこちら

ユーロ経済圏の低成長は今後も続く見通しであり、ユーロに投資することのメリットは少ない。短期的な上げ、下げを睨んだトレード対象としての見るべく特徴を持っています。

【FX】ユーロドルの特徴まとめ

・値動き、取引コスト、資金効率はドル円、ポンド通貨の中間ぐらいの通貨ペア。
・ドル円しか取引したことが無いFXトレーダーが、次に取引する通貨にオススメ
・ユーロドルは欧州開場時間前後で値動きが大きく変化する。
・世界で一番取引されている通貨ペアはユーロドル(EUR/USD)
・ユーロは世界初の統一通貨
・ユーロ経済圏の低成長は今後も続く見通しであり、ユーロに投資対象ではない。
・短期的な上げ、下げを睨んだトレード対象として見るべき

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