楽天の株価推移、業績推移を探している
であれば、こちらの記事が役に立ちます。
今日は楽天の株価予想。分析・今後の見通しについて解説していきたいと思います。
結論から言うと、長期的に見て株価は順当に上昇、現在800円近い株価は1200円近くまで上昇していくと予想します。
では楽天の株価予想。分析・今後の見通しについて、早速解説を始めていきたいと思います。
楽天の株価推移、業績推移、指数、配当金を確認
株価予想をする前に、まずは現在の株価、これまでの業績推移などを確認しましょう。
楽天の株価推移
最新の株価チャートはこちら
楽天の業績推移
最新の業績はこちら
楽天の指数(PBR,PER)
PBR 1.45倍
PER 0倍(前期赤字の為)
楽天の配当金、株主還元
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楽天の強み、環境、今後の見通しにプラスの要素
楽天の株価を予想する上で、まず強みとなる点、プラスの要素を洗い出していきます。
今後の見通しにプラス、内部環境の強み
楽天2019年の業績ハイライト
グローバル流通総額 前年同期比24.3%増
国内EC流通総額 13.4%増
楽天カード ショッピング取扱高 27.4%増
楽天銀行口座数 1年で120万口座 預金残高8300億円増
楽天証券口座数 1年で75万増 合計376万口座突破。
※現在は既に400万口座突破、業界No1のSBI証券の500万口座を追い抜く勢い
楽天カード会員数も急増中。
※19年8月1800万人→20年1月1900万人(僅か5か月間で100万人増)
相次ぐMVNO事業の買収により、楽天モバイルの契約回線急増中
物流の一元管理「ワンデリバリー戦略」をスタート
楽天証券 積立投信口座数増加
つみたてNISA需要を上手く取り込んでいる。
コアユーザーであるダイヤモンドランクユーザー数増加
楽天経済圏にどっぷり浸かっているヘビーユーザーであるダイヤモンド会員。楽天サービスの利用度合いに応じてポイント倍率が変化するSPUと好相性。獲得したつみたてNISA顧客、楽天モバイル顧客が楽天経済圏にのめり込む。
楽天のフリーマーケットアプリ ラクマ好調
今後の見通しにプラス、外部環境の要素
フリーマーケット CtoC市場は4年連続で年間10%以上の成長。未だ天井知らず。
eコマース市場も拡大見込み。
EC市場は2025年度に27.8兆円規模、オムニチャネルコマースは80.6兆円市場へ【NRIの予測】
野村総研の推計では、2019年度の「BtoC EC」の市場規模は19兆5000億円。2020年度以降は20兆8000億円、22兆1000億円、23兆4000億円、24兆9000億円、26兆3000億円と成長が続く見通し。
楽天の弱み、脅威、今後の見通しにマイナスの要素
次に楽天の株価を予想する上で、弱みとなる点、マイナスの要素を洗い出していきます。
今後の見通しにマイナス、内部環境の弱み
主力のインターネットサービス事業、売上は増加しているものの営業利益は減少
営業利益 2018年1,077億円 2019年907億円 15.8%減
※原因はワンデリバリー戦略に伴う物流投資費用の増加
モバイル事業、会員数は増えているものの、営業赤字は拡大中
2019Q2 -12,241百万円
2019Q3 -14,547百万円
2019Q4 -26,580百万円
楽天証券 国内株式市場の鈍化により取引回数減、売上、利益共に減少
2019Q2 売上13,355百万円 利益2,253百万円
2019Q3 売上14,261百万円 利益3,151百万円
2019Q4 売上14,409百万円 利益2,449百万円
※2019年Q4 前年同期比売上6.0%減、営業利益45.1%減
今後の見通しにマイナス、脅威となる外部環境
物流の一元管理「ワンデリバリー戦略」
Yahooとラインの経営統合。強力なライバルがさらに強力へ。
新規店舗の獲得数、既存点数でいえばYahooショッピングに軍配あり
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楽天の株価予想。今後の見通し まとめ
以上、楽天の株価にプラスの影響をもたらす要素、マイナスの影響をもたらす要素をリストアップしました。
結果、今後、楽天の株価は長期的に見て株価は順当に上昇、現在800円近い株価は1200円近くまで上昇していくと予想します。
楽天には強力なライバルが多く存在する為に、先行きに不安を覚える投資家が多い。が、、私は楽天1人負けという状況は想定しにくく、市場拡大に伴う旨みを各社で分け合う状況を予想しています。
EC事業ではYahooがZOZO買収等を含め、攻勢を強めているものの、楽天はSPU、会員ランク制度により、既存顧客を強く囲い込んでいる。それはダイヤモンド会員数の推移からも見て取れます。
よって、楽天ユーザーがYahooのサービスに移転していく状況は考えにくい。
Yahooショッピングも好調だが、それは楽天からのユーザー移転ではなく、これまでネットショッピングの経験数が少ないライトユーザーの増加。楽天市場とYahooショッピングは正面からぶつかり合っているように見るかもしれないが、お互い掠り傷程度です。
携帯事業においてもドコモ、au、ソフトバンクは確かに強力。これも真っ向から戦っているようには感じられない。MVMOからスタートしたモバイル事業の初期ターゲットユーザーはコスパに対する意識の高いユーザー。
コスパに対して意識の高いユーザーはMVMOの会員数の伸びを見ても多く存在しており、他社MVNOから楽天モバイルへの乗り換え需要は未だ多く顕在。
※楽天モバイル MVMO1位なものの、シェアは約25%
ドコモ、au、ソフトバンクからシェアを奪えるのか?を焦点にしたとしても、料金体系の分かりやすさ、SIMロックフリー端末、違約金無しといったメリットはユーザーに伝えやすい。何より、あれだけ報道してしまえば世間の注目必須。
楽天の株価は現在、PBR 1.45倍。
KDDIは1.71倍、NTTドコモは1.96倍、ソフトバンク4.32倍
株式市場は冷ややかな目で楽天を見ているものの、現時点では勝算がある見通しです。
※ただし、不安材料もある。
楽天モバイルが一定のシェアを獲得する前に、ヤフーとラインの経営統合、及び楽天経済圏を超えるようなヤフー・ソフトバンク経済圏が確立されてしまった場合、楽天は相当苦しい状況へ追い込まれます。
ヤフー・ソフトバンク経済圏にはTポイントが存在。証券口座No1のSBI証券はTポイント。2020年3月30日にはSBI証券とヤフーIDが連携をスタートさせており、両社の結びつきはより強固となる可能性が高い。ここにPayPayとも上手く連携が取れるようになると、まさにYahooの目指すスーパーアプリが完成してしまう。
現時点では楽天経済圏 > ヤフー・ソフトバンク経済圏だが、既に逆転できる地盤は整い済み。
スピード勝負に勝てるかどうか?が先行きの不安材料。