【今なら無料】オススメ投資本リストはこちら

ロシアルーブル(RUB)の特徴【FX・外貨預金向け】

ロシアルーブル(RUB)の外貨預金・FXは選択肢に入るのか?

ロシアルーブルの外貨預金、スワップポイント(金利)目当てに投資は・・・やめておいた方が無難です。

少なくとも15ヵ国以上の国、通貨を分析した通貨のプロトレーダーが、ロシアルーブルの特徴について紹介していきたいと思います。
スポンサーリンク

投資の前にロシアルーブル(RUB)の特徴を知っておく。

2000年代以降著しい経済成長を続けている5ヵ国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)。

そんなBRICsの一つであるロシアの通貨ルーブル。

今回はロシアルーブルへ投資を検討されている方に、どのような特徴があるのか?そもそもロシアはどのような国なのか?といったまとめ情報を紹介いたします。

結論を先に申し上げると、投資対象として不適格だと考えています。

どうして勧められないのか?気になる方は最後までどうぞよろしくお願いいたします。

 

ちなみに通貨に投資するなら私はFXでシンガポールドル一択です。

スポンサードサーチ

歴史が浅い通貨ロシアルーブル

ロシアルーブルが完全変動相場制に移行したのは2014年11月10日です。

それまでは管理変動相場制を採用していました。

日本円、ドル、ユーロ、ポンドといったメジャー通貨は古くから完全変動相場制を採用。市場の需給状況、経済状況に応じて変動する公平な為替レート

管理変動相場制は市場の需給で変動するのではなく、中央銀行が為替レート管理(変動)を行います。

中央銀行は為替レートの動きに制限をかけ、一定の変動幅の範囲内に収まるようコントロールしていました。

2000年ぐらいから完全変動相場制に移った2014年11月までは、ロシアルーブルは中央銀行により比較的安定した為替レート。この間であれば、ルーブルへの投資に検討の余地がありました。

この安定していた為替レートは今後大きく動くことになります。

発端となったのがクリミア危機・ウクライナ東部紛争と呼ばれるウクライナ政府軍とロシア軍との紛争です。

この紛争により、米国や欧州連合がロシアに対して経済制裁を実施
さらにロシアの輸出品目として大きな割合を占める原油価格の下落

市場のロシアルーブルへの不信感、売り圧力に対し、ロシアの中央銀行は外貨売り、ロシアルーブル買いで抗います。

が、結局はロシア中央銀行の負け。為替レートのコントロールは市場の需給状況に合わせた完全変動相場制に移行せざる負えない状況となりました。

その時のロシアルーブル/日本円の為替レートの様子は次の通りです。

ロシアが完全変動相場制へ移行した時のロシアルーブル円

2014年頃からロシアルーブルの価値が大きく下落していることが分かります。以降、中央銀行の管理下から外れたロシアルーブル円は下落の一途を辿っています。

なぜ、ロシア中央銀行はロシアルーブルを買い支えることができなかったのか?

それは単に外貨準備高を使いすぎたからです。

ロシアの外貨準備高のグラフ

通貨防衛に使われるロシアの外貨準備高推移。2014年頃に急落していることが分かる。これ以上の外貨準備の取り崩しは国家経済の危機を生む可能性が高かった。 最新のロシアの外貨準備高のデータはこちら

ロシア中央銀行はロシアルーブルが大きく売られていく状況に、保有しているドルなどの外貨を売り、ロシアルーブル買い介入で立ち向かいました。

が、外貨が限界を向かえ、結果的に敗北。完全変動相場制に移行せざる負えなかったことが分かります。

ロシアは現在、積極的にルーブル売り、外貨買いを実施

2014年に急落した外貨準備高を適正な水準へ戻すために、ロシアはルーブル売り、外貨買いを積極的に実施しています。

それだけ、ロシアルーブル安となる環境が生まれているということです。

ただでさえロシアルーブルはインフレにより、通貨安が発生しやすい地合です。そこにきてロシアの中央銀行もロシアルーブル安を後押しする政策を取っています。ダブルでヤバイ通貨です。

ロシアは世界第3位の石油生産国です。だから石油価格が上昇すれば、当然ロシアルーブルも上昇する。

なのに、2017年~2018年にかけて原油相場が1.5倍近く価格を戻したにも関わらず、ロシアの通貨ルーブルは逆に15%近く価格が下落しています。

これまで見られなかった、負の相関が発生しています。

理由は明快。ロシアの財政ルールです。

ロシアの財政ルールとは?
原油価格が既定の水準を超えた場合、外貨を購入し、ルーブルを売却するという仕組み。要は原油で儲かったら、儲かったお金で外貨を購入しましょうね。という内容です。

この為、原油で稼いだお金を使ってロシアは外貨を購入し続けています。

ロシアの外貨準備高のグラフ

2015年頃から外貨準備高が上昇しているのも、ロシアの財政ルールの影響。

ロシアの財政ルールは、2014年の通貨防衛時に外貨を使いすぎたことが原因で導入されました。

この財政ルールにより、原油価格が上昇しても、ロシアルーブルは下落してしまう。という投資家としては最悪な環境にあります。

ロシアの外貨準備積み立てはまだ序の口

ロシアの外貨準備高の推移
2012年の5,378億ドルをピーク。
2015年には3,680億ドルまで減少。
2018年に4,686億ドルまで回復。
※間近3年で1,000億ドル近く増やすことに成功。

原油相場が好調に推移し、間近3年の勢いが続いたとすれば、2021年頃にはそれなりの外貨準備が確保できる見通しです。

それでも2012年の外貨準備高に少し毛が生えた程度です。

2012年と2021年の差はは約9年間。

9年もあれば経済規模(GDP)は少なくとも3倍以上増加します。

ロシアGDPの推移

ロシアのGDP推移。順調な勢いでGDPは上昇している。最新のGDPはこちら
※GDPが上昇している=投資適格通貨ではないので注意

経済規模が大きく増えている=それに伴って外貨準備高も増やす必要があります。

つまり、2021年にやっと2012年水準の外貨準備高を確保できる見通しなものの、それでは全く足りません。

よって、10年という単位で当面、ロシア政府によるルーブル売り、外貨買いが継続されます。

これが大きなルーブル安への圧力となり、ロシアルーブルに投資すると、大損を抱えてしまう危ない理由の1つです。

スポンサードサーチ

ロシアルーブルのリスクは継続、経済制裁は終わらない。

残念ながらロシアは世界の敵、北朝鮮、イラン、イラクなどと同じ立ち位置です。

よってロシアの政治・経済的リスクは引き続き懸念する必要があります。

間近でも次のような経済制裁が発動。ロシア経済の足かせとなっています。

2018年4月6日
米国財務省はロシアのプーチン大統領と深い繋がりをもつ寡占資本家オリガーク7人とその関係企業12社などをSDNに指定する経済制裁を発動
2018年8月27日
米国務省はロシア政府が3月にイギリス南部で起きた暗殺未遂事件にて、化学兵器使用に関与したとして米国の安全保障にかかわるモノや技術の取引を停止、ロシアに進出を目指す米企業への公的資金援助を禁ずる等の経済制裁を実施
2019年2月14日
米選挙への介入、ウクライナに対する内政干渉を理由にロシア銀行などを制裁対象とするロシア制裁法案を米上院議員団が提出。

今後も、ロシアへの経済制裁は絶えることはないでしょう。

ロシアへ経済制裁が発動したという報道が起きる都度、ロシアルーブルは売られていきます。

そんな通貨を購入するという選択肢は考えられません。

石油価格が上がっても下がる。政治・経済のリスクを抱えているロシアルーブルに投資すべき?

ここまでの情報を整理するとロシアルーブルへの投資はハイリスクである。

ということが分かります。

が、もしハイリスクに見合った「ハイリターン」が望めるのであれば、多少ロシアルーブルに投資するのも一考かもしれません。

そこでロシアルーブルにハイリターンが望める可能性について考えましょう。

原油価格のさらなる上昇、外貨準備高の確保後はルーブル高へ

原油価格がさらに上昇。

ロシアの外貨準備高が適正な水準になれば政府主導の外貨購入、ルーブル売却が終了し、ロシアルーブルの下落圧力が弱まります。

さらに原油価格上昇により、経常収支が改善すれば、通貨高の圧力も加わることから、ロシアルーブルへの資金流入がさらに加速。

一気にロシアルーブル高へと為替レートが変動する希望があります。

ただし、この展望には大きな問題があります。

米国が石油生産第一位。石油価格の主導権を握っている。

石油生産は米国が世界第一位。価格の主導権は米国が握っています。

サウジアラビア、ロシア、イランといった米国と非友好関係諸国の生産量全てを合計すると米国の生産量を超える。ただ価格を上昇させるには供給量を削減する他無く、供給量を削減すればその分国家財政が悪化する。だから各国が強調して石油価格をコントロールするのは中々難しい。

そもそも、原油価格が上昇すれば、米国の石油生産能力も向上します。

やられたらやり返す。米国の倍返しは恐ろしそうです。

以上の要因から、原油価格の上昇によるロシアルーブル高は引き起こされないと見ています。

ロシアルーブルの金利はハイリターンになり得るか?

ロシアルーブルの政策金利は6.00%近くあり、外貨預金やFXで人気を集める1つの要因となっています。

そこでロシアルーブルを取り扱っているFX業者の中からスワップポイント(金利)が一番高い業者を調査しました。(IG証券、サクソバンク、アヴァトレードジャパン、ゲインキャピタルジャパンなど)

この中で一番高いスワップ金利が貰えるのがサクソバンク証券

ロシアルーブル/日本円は取り扱っていないものの、ユーロ/ロシアルーブルは取り扱っていました。ユーロ/ロシアルーブルで、1万通貨のユーロ売り、ロシアルーブル買いなら1日177.7円~196.08円のスワップポイント(金利)がもらえました。

ここでは間をとってロシアルーブルのスワップポイントは185円ということにしましょう。最新のサクソバンク証券、ロシアルーブルのスワップポイントはこちら

現在、1ユーロは約120円なのでEUR/RUB でユーロを1万通貨売り、ロシアルーブルを1万通貨購入するのに必要な日本円はレバレッジ1なら約120万円です。

貰える金利185円/日×365日=6万7,525円
年間金利6万7,525円÷投資資金120万円=ルーブルは約5.6%の利回り。

ルーブルの金利は中々のハイリターンだと分かります。

スワップ金利に影響する政策金利の推移を確認

ではこの金利を将来に渡って受け取ることができるのでしょうか?

もし、ロシアの政策金利が下降傾向にあれば、貰える金利も合わせて下がります。

過去のロシアの政策金利の推移を確認してみましょう。

ロシアの政策金利の推移

最新のロシアの政策金利の推移はこちら

2004年から2019年に渡って政策金利は推移。2014年、原油価格の下落、経済制裁に苦しみ始めた年は、ロシア国債の危機により16%近い政策金利へ。その後、金利は徐々に減少していることが分かる。

つまり、ロシアルーブルを保有することで将来に渡って金利約5.6%というリターンを得られることはありません。

スポンサードサーチ

ロシアルーブル(RUB)の特徴【FX・外貨預金向け】まとめ

・ロシアルーブルは投資対象として不適格
・通貨自体、最近変動相場制に移行したばかりで歴史が浅い
・政治・経済制裁のリスク大
・原油との相関性が崩れ、原油価格上昇はルーブル高にならない。
・ロシア政府のルーブル売り、外貨購入が継続。ルーブル安を後押し
・政策金利は減少傾向、将来的に高金利を得られることはない。

以上の理由により、ロシアルーブルの外貨預金、FXは辞めた方が良いと推奨しています。

外貨預金、スワップポイントで稼ぎたいのであれば、シンガポールドルと人民元がオススメです。参考:シンガポールドル解説記事シンガポールドルを毎月3万円積立た結果人民元解説記事
投資してはいけない通貨、投資するのにおすすめの通貨など、様々な通貨の解説まとめはこちらです。→ 通貨の特徴一覧を見る。
タイトルとURLをコピーしました