なぜ株価チャートでは25日移動平均線が使われるのか?
株のチャートでは25日移動平均線が使われていることが多いですよね。どうして25日を使うのか?考察と調査していきましょう。
25日移動平均線は非常に多く使われている
移動平均線はX日間の終値を平均化したもの。
なので15日移動平均線、30日移動平均線、40日移動平均線と色々な移動平均線があっても良いですよね?でも株価チャートに採用されているのは25日移動平均線ばかりです。
使われている移動平均線は5日、25日、50日の3本。
・楽天証券の株価チャート 外部リンク
使われている移動平均線は5日、25日、75日の3本。
・Kabutanの株価チャート 外部リンク
使われている移動平均線は6日、12日、24日の3本。
・Yahooファイナンスの株価チャート 外部リンク
使われている移動平均線は13週、26週の2本。
・みんなの株式の株価チャート 外部リンク
使われている移動平均線は25日、75日の2本。
有名どころの株価チャートは、どこも25日前後の移動平均線を必ず表示しています。
なぜそれほどまでに25日移動平均線が使われるようになったのでしょう?
25日移動平均線が使われる理由
25日移動平均線が使われる理由は様々解説されています。
- 使い方を広めたグランビルが好んで使っていた期間だから
- 5日移動平均線×5=25日と区切りが良いから
- 1か月がおおよそ25日だから
- MACDでも26日が使われているから
どれも、それっぽい理由ですが、真相ばぶっちゃけ分かりません。なぜか25日移動平均線が広まり、日本ではメジャーな期間と成り得ています。
実際、海外の株価チャートではデフォルトの期間は様々。
日本でのみ25日移動平均線が広まっています。
私は25日移動平均線が使われるようになった理由の1つに、個人投資家BNF(ジェイコム男)の存在があると思います。
25日移動平均線からの乖離手法
BNFは7年で資産160万円から175億円に増やした有名な個人投資家です。
当時は掲示板2chにて活動しており、多くの投資手法や考え方を書き込みとして残しています。
画像:ダイヤモンド ZAi (ザイ) 2007年 10月号より
812 :B・N・F ◆mKx8G6UMYQ :04/10/03 16:40:18 ID:IdmbGKeE
>>774
短期の逆張りで重要なのは乖離率だと思います。乖離率がきつければきついほど反発しやすくなるのは当然ですが、その時の地合によって買うべき乖離率の水準はだいぶ違ってきます。01年や02年の相場では25日移動平均線からのマイナス乖離が最低20%安心して買えるのは35%以上の乖離率という感じでした。35%乖離した株を買い反発したところで売りその段階でその株の乖離率は15%前後になりしばらくするとまた30%以上の乖離率の水準まで落ちてまた反発狙いで買いの繰り返しでした。短期の逆張り専門の人には天国のような相場だったと思います。
彼の残した書き込みで一番多かったのが、25日移動平均線からの乖離を利用した逆張り手法です。
25日移動平均線を使えば、160万円から175億円が目指せる。そんな株式トレーダーが多く生まれる出来事であったと記憶しています。
彼の残した25日移動平均線からの乖離を利用した逆張り手法は別記事にてまとめるとし、もう1つの25日移動平均線の使い方について紹介したいと思います。
25日移動平均線の上抜け
株価が25日移動平均線を上抜けることは、上昇トレンドへの転換を意味しており、買いポイントとして機能します。
有名なグランビルの法則の4つの買いポイントの1つもなっています。
ただ単純に25日移動平均線を上抜けたタイミングではなく、下落トレンドの終息局面で上抜けば買いポイントとなる点に注意が必要です。
③から④にかけても移動平均線が上抜いていますが、これは買いポイントではありません。下落トレンド後の初上抜けのみ買いポイントになります。
このグランビルの法則と移動平均線との関連についても別の記事にて深く解説していきたいと思います。
なぜ25日移動平均線が使われるのか?まとめ
お疲れ様でした。
25日移動平均線についての解説はこれでお仕舞いです。
様々な要因があり、日本では25日移動平均線を使ったトレード手法が広く浸透しています。このため、多くの株価チャートは25日移動平均線を採用しています。
主な取引手法は移動平均線からの乖離を利用した逆張り、また上抜けからの買い(グランビルの法則)です。
詳細が気になる人は別記事にて解説を行っているので良ければどうぞ!最後までありがとうございました。