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【勝率検証】酒田五法は使えない!覚える意味無し。

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【勝率検証】酒田五法は使えない!覚える意味無し。

酒田五法の発生確率、勝率は高いのか?使えるテクニカル分析なの?

とれろく
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そんな疑問を抱えた方に、私なりの検証結果を紹介。酒田五法の発生確率、勝率を日経平均データを使い調査しました。結論から言うと覚えるだけ無駄。利用する価値の無いテクニカル指標です。

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酒田五法はローソク足の形状を使った分析手法

酒田五法は江戸時代に作られた古い分析手法。200年以上前の大阪の米先物市場から現代の株式相場、商品先物相場まで長く利用されている歴史のある分析手法です。

米の商いで莫大な富を得たとされる本間宗久(ほんま そうきゅう)が考案したローソク足を使ったテクニカル分析で、ローソク足の状態を見て買いか、売りかを判断します。

株式だけでなく、日経平均先物、FX、仮想通貨、商品先物市場で通用すると言われているものの、酒田五法の発生確率・勝率を日経平均日足8年分のデータで検証した結果

忙しい方向け結論まとめ
・三山、三山はそもそもトリプルトップ・ボトムと同じ。
・三空はそもそも発生しない。使えない。
・三兵は底値圏、天井圏の定義が不明確、上位互換のテクニカル指標が既にあり
・三法は発生が稀、発生しても勝率が良いという事実はない。

とれろく
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よって酒田五法は有効なテクニカル分析ではない、リアルトレードでは使えない。という結論を導き出しました。

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酒田五法一覧表(三山、三川、三空、三兵、三法)

酒田五法は三山、三川、三空、三兵、三法の5つ。それぞれの次のように相場を判断します。

酒田五法の一覧表

酒田五法 三山の見方、使い方
俗にトリプルトップと呼ばれているチャートパターン。3回超えることができなかった高値は天井のサインと言われており、その後価格は下落する。

酒田五法 三川の見方、使い方
俗にトリプルボトムと呼ばれているチャートパターン。3回抜けることができなかった安値は底値のサインと言われており、その後価格は上昇する。

酒田五法 三空(叩き込み、踏み上げ)の見方、使い方
3連続で同一方向へ窓が発生した場合、その後価格は反転する。相場を強く動かすほどのニュースなどにより、窓が3連続同一方向に発生した場合、それは行き過ぎの可能性があり、逆張りを仕掛けるタイミングだとされています。

酒田五法 三兵(赤三兵、三和烏)の見方、使い方
底値圏での3連続の陽線は上昇トレンドへと転換するサイン。天井圏での3連続の陰線は下落トレンドへと転換するサイン

酒田五法 三法の見方、使い方
大陽線の後のレンジ、その後大陽線を超える場合にブレイクエントリー(買い)。大陰線の後のレンジ、その後、大陰線を超える場合にブレイクエントリー(売り)

とれろく
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酒田五法が定義するローソク足パターンが発生すれば、法則に従いエントリーすれば勝てる。らしい。

酒田五法の発生確率、勝率の検証方法をどうするか?

日経平均先物市場の日足、約8年間の四本値データ(2010年1月~2018年10月)を使用し、エクセルで酒田五法の発生の有無を分析、その後の値動き、勝率がどうなったか?を分析しました。

ただし、酒田五法の三山、三川は今回の検証からは除外します。

三山、三川は厳密な数値定義ができず、そもそも三山、三川は有名なチャートパターンのトリプルボトム、トリプルトップと同じ。

トリプルボトム、トリプルトップは検証するまでも無く有効であり、わざわざ三山、三川として覚える必要は無いため、三山、三川は今回の検証からは除外しました。

酒田五法 三空(叩き込み、踏み上げ)の発生確率、勝率

日経平均先物と酒田五法の三空

3連続で同一方向へ窓が発生した場合、その後価格は反転すると言われている三空。

日経平均過去8年で発生した回数は0回です。「え?0回?なら意味ないじゃんコレ」と、驚きに満ちた表情に包まれました。

個別株であれば発生するのかな?と個別株でも発生確率を少し調べてみました。が、全然見つからない。

ライブドアショック(2006年)といった大きなニュースの時はどうだろう?とそういった所も探してみましたが・・・見つからない。

とれろく
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酒田五法の三空はそもそも発生することが稀。検証も不可能。よって覚える必要なしと判断します。

三空が発生していないか、データを漁るよりも四季報なり、新聞なり、ニュースなりを読んでいるほうが有益です。

酒田五法 三兵(赤三兵、三羽烏)の発生確率、勝率

日経平均先物と酒田五法の三空

三兵は底値圏での3連続の陽線は上昇トレンドへと転換するサイン。天井圏での3連続の陰線は下落トレンドへと転換するサイン。というように言われてます。

底値圏、天井圏をどのように定義して検証するかが重要な酒田五法です。

テクニカル指標のRSIを使用し、売られすぎの30以下を底値圏としそこから陽線3連続を赤三兵とする。と定義しようにも、そもそも売られすぎの30以下から陽線が3連続発生すると、RSIの値が30以上となり定義から外れてしまいます。

では一度RSIが30以下となり、陽線が3連続発生した後にRSIが40以下という状況を三兵としよう。とすると「ではパラメーター・期間は?」という問題が発生します。このような問題はMACDといった別のテクニカル指標で代用しようとしても発生します。

つまり、そもそも三兵の言う底値圏、天井圏を定義することは難しいことが分かります。

よし、それじゃぁ捉え方を変えて、3連続陽線であれば次も陽線の可能性が高い。という仮説を立ててみよう。そのような確率は以前も検証したことがあるので容易に検証が可能です。

前回の分析データより、必要な部分を抜粋し、まとめました。

日足 3連続陽線から4連続陽線となる確率は43%、陰線は51%
週足 3連続陽線から4連続陽線となる確率は56%、陰線は48%
月足 3連続陽線から4連続陽線となる確率は50%、陰線は33%

うん。3連続陽線であれば次も陽線の可能性が高い。ということは無い。

仮に次の足だけでなく、十数本ぐらいの動きを見て確率を判断する必要があったとしても。何本ぐらい先の価格を見るのが良いのか?というのは酒田五法を編み出した本人しか分かり得ず、期間を長く取ればとるほど、確率は不正確になってしまいます。

そこで、もう一度考え直そう。

三兵は「底値圏での3連続の陽線は上昇への転換サイン」と定義。
底値圏(売られすぎ)から3連続の陽線が反転サイン・・・。

ってコレ、ストキャスティクスの%D,%Kのゴールデンクロス、MACDのゴールデンクロスと考え方が同じですね。

ストキャスティクスは間近の高値、安値に対し、終値の位置がどこにあるによって天井圏か底値圏を判断しています。

MACDも移動平均線に対し、終値の位置がどこにあるかによって売られすぎか、買われすぎを判断しています。

どちらも、天井、底値圏から価格が反発した時にシグナルを発生するテクニカル指標です。

とれろく
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つまり、酒田五法の三兵の上位互換のテクニカル分析が既に発明されている。ということ。そりゃぁ酒田五法は200年以上前に考案されたものですもんね・・・。

・天井圏、底値圏をどのように定義するかが曖昧
・同じローソク足が3連続した後、4連続する確率も高くない
・既に他のテクニカル指標で代替が可能

そんな酒田五法の三兵を使う必要はないですね。

日経平均先物と酒田五法 三法の発生確率、勝率

日経平均先物と酒田五法の三空

三法は大陽線の後のレンジ、その後大陽線を超える場合にブレイクエントリー(買い)。大陰線の後のレンジ、その後、大陰線を超える場合にブレイクエントリー(売り)を行う手法。

三法の検証条件は次の通り。

・大陽線、大陰線の定義 →間近10日間のボラティリティの2倍以上のローソク足
・レンジ回数 →ローソク足3本、間近の大陽線、大陰線の中に収まっている状態

以上の条件で三法は日経平均過去8年で10回発生しています。

三法発生履歴

1回目 2011年03月15日 C8640 O9440 H9560 L7800 大陰線
2回目 2011年08月09日 C9000 O9240 H9250 L8650 大陰線
3回目 2014年05月07日 C14070 O14470 H14570 L14020 大陰線
4回目 2015年06月29日 C20110 O20700 H20890 L20080 大陰線
5回目 2016年06月24日 C14950 O16190 H16490 L14790 大陰線
・・・・・以下略

というように8年間で発生した三法を調べました。結果、三法は数年に1回程度しか発生せず、発生後の勝率は五分五分でした。発生数自体少ないし、勝率も大したことない。

三法の概念は「相場が大きく動いた後、一度力を溜め、再度動き出す。」というもの。これはトレンド中の押し目、戻しとほぼ同じ概念。

上昇トレンドの途中では、押し目と呼ばれる一時的な反発が発生する、
下落トレンドの途中では、戻しと呼ばれる一時的な反発が発生する。

とれろく
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押し目、戻しと概念が同じなら、あえて酒田五法の三法として覚える必要はありません。

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酒田五法は使えない まとめ

酒田五法は江戸時代に作られた古い分析手法

既に上位互換のチャート分析、テクニカル分析が開発されている以上、あえて酒田五法を覚える必要はありません。

とれろく
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そもそも発生確率自体少ないし、勝率も悪い。酒田五法は使えない分析手法です。

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