「出来高ランキング」を使って株を選ぶ。
そんな時、出来高ランキングの上手な使い方を知っているとスクリーニングが捗りますよね。ここでは出来高ランキングの使い方、またオススメの出来高ランキングを紹介します。
「なんとなく出来高ランキングを使っている」という方って実は多い。その結果
出来高ランキングは株を選ぶ道具。
道具の使い方を知り、効率よく株を選ぶ術を身に着けちゃいましょう。
まず初めに、オススメの出来高ランキングについて。
オススメの株の出来高ランキング
出来高ランキングで検索すると、多くのランキングサイトがヒットしますよね。
ヒットする出来高ランキングサイトの例
どれも大きな会社が運営している出来高ランキングです。
結論から言うと、この中ならダントツでYahooファイナンスの出来高ランキングが優れています。
Yahooファイナンスの出来高ランキングが優れている
Yahooファイナンスの出来高ランキング
おそらく、全ての株式トレーダーの要望を満たすことのできる出来高ランキングはYahooファイナンスの出来高ランキングのみだと思います。
優れている5つの理由
理由は5つあります。
- 出来高の日次データだけでなく、週次、月次データが見れる。
- 東証一部、東証二部、マザーズなど市場別に出来高情報を見れる。
- 単純な出来高量だけでなく、増加率、減少率まで比較できる。
- すぐにチャート画面まで移行できる。
- 出来高ランキングから、売買代金ランキングまで確認できる。
この5つの要件を満たすのはYahooファイナンスの出来高ランキングだけです。
証券会社に口座を持っていれば話は変わるものの、ネットで見れる出来高ランキングならYahooファイナンスでOKです。
株の出来高ランキング 上手な使い方
さて、それでは出来高ランキングの使い方について解説をしていきたいと思います。
前回の記事でも紹介しましたが、出来高単体で使う場合、次の使い方があります。
出来高が急増する → 価格が天井、底を付ける。上昇トレンドの中、出来高が減少。→弱気相場への転換
下落トレンドの中、出来高が上昇。→強気相場への転換
出来高は主にこの3つのパターンを利用して使用します。
よって、出来高ランキングでは出来高の多さ、少なさを知るのではなく、増減率、減少率をチェックする必要があります。
出来高ランキングは出来高の増減率を把握する為に使う
出来高ランキングは出来高の量を調べるのではなく、増減率を把握する為に使います。
「出来高の量が多い株=株価が大きく動く株」では無く、「出来高が大きく増減している=株価が大きく動く株」という点に注意が必要です。
せっかくならこれから株価が大きく動く銘柄を買いたいですよね?そうなるとチェックするのは増減率になります。
出来高の法則は次の通り。
出来高が急増する → 価格が天井、底を付ける。上昇トレンドの中、出来高が減少。→弱気相場への転換
下落トレンドの中、出来高が上昇。→強気相場への転換
出来高の増加率ランキングの使い方
・増加率上位の銘柄から、そろそろ下げトレンドが収束し、底を形成しそうな株を探し、買い注文を行う。
出来高の減少率ランキングの使い方
・減少率上位の銘柄の中から天井を付けそうな銘柄を探し、空売りを行う。
もし、現物オンリーで売買する場合、出来高増加率ランキングのみチェックすればOKですね。
出来高ランキングを使って株を選ぶメリット
出来高ランキングを使うと株を選ぶ作業がめっちゃ捗ります。
購入できる株の種類は年々増加。スクリーニングに便利
売買できる株の銘柄数は年々増えています。
実際に、各市場の上場企業数の推移を調べると、急増が確認できます。
その結果、値動きしない株が増加しています。
せっかく購入した株も値動きが無ければ意味がありません。
出来高ランキングを使うと、値動きの無い株を購入してしまうリスクを減らすことができます。
少額投資が可能な超低位株、低位株を見つけやすい
次のメリットは少額投資が可能な超低位株、低位株を見つけやすいという点です。
低位株とは少額資金で取引できる株価が小さい株のことを指します。参考記事
出来高ランキングはそんな少額投資が可能な株を見つけやすいというメリットがあります。
例えばこちらはとある日の出来高ランキングです。
株価が小さいものが、出来高ランキング上位に多いことが分かりますよね。
小さい資金で効率良くお金を増やしたいのであれば、出来高ランキングを使い、超低位株、低位株を売買するという方法も考えられます。
出来高ランキングに潜む弱点・デメリット
出来高ランキングには弱点・デメリットが存在しています。
出来高は多いものの、売買代金が小さい場合がある。
先ほど同じ、とある日の出来高ランキングです。
1位のエーディーワークスは株価31円、出来高78,934,800株なので、その日に成立した売買代金は31円×78,934,800で約24.5億円です。
対して、8位のパナソニックは1,032円×15,698,000株で、売買代金に換算すると約162億円です。
出来高1位の銘柄よりも、下位の銘柄の方が売買代金ベースで比較すると、より多く売買されていることが分かります。
取引資金が多いのなら売買代金ランキングの方が優秀
売買に使える資金が数千万円を超えてくると、株を選ぶ際に、「1日の売買代金が多いか少ないか」という基準が意識するようになります。
これは自らの取引で株価を増減させない為、売りたい時に売りたい価格で手仕舞いさせる為に必要な基準です。
出来高ランキング上位の銘柄=多額の資金で売買できる銘柄ではありません。
多額の資金で売買するのであれば、出来高ランキングではなく、売買代金ランキングを使った方が好ましい場面が存在します。
おまけ:楽天証券の口座を持っていると優れた出来高情報が見れる。
Yahooファイナンスの出来高ランキングは優秀です。ただし、それはあくまで無料で使うのことのできるサイトを比較した場合の判断です。
もし、証券会社の口座を開くことができるのであれば、楽天証券のMarketSpeed2を使って見れる出来高ランキングを是非、利用してみて欲しいです。
楽天証券 MarketSpeed2の出来高ランキング
例えば空売り規制の有無、本格的なチャート画面への移行が簡単に行えます。
本格的に出来高を使って売買するのであれば、ぜひとも楽天証券に口座開設をしておきたい所です。
その他、出来高について徹底解説を行っている記事を下記にまとめているので、良ければ参考になさってください。