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解説!日経平均(日経225)の構成比率ってどう決まるの?

※記事内広告有り

日経平均(日経225)の構成比率ってどう決まるの?

日経平均株価の構成比率ってどう決まるの?

とれろく
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そんな疑問を抱えている投資家の為に、日経平均の構成比率の決め方について解説します。いま、日経平均株価は一部の銘柄の影響を強く受け、225社の内、上位20社が平均株価の50%を構成する異常事態となっています。この背景について知りたい方も是非読んでいってほしいですね。

この記事を読むことで、以下の知識を身に着けることができます。

・日経平均(日経225)を動かす構成比率の高い銘柄が分かる。
・日経平均(日経225)を動かすセクターや業種が分かる。
・日経平均株価の上昇、下落を予測する力を身に着けることができる。

それでは早速行ってみましょう。、

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そもそも日経平均の構成比率とは?

日経平均の構成比率とは、その銘柄が日経平均にどれくらい影響しているのか?を表す数値。ウェイトとも呼ばれています。

現在、日経平均の構成比率1位はファーストリテイリング。実に日経平均株価の約8.92%はファーストリテイリングの株価で構成されています。

とれろく
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もしファーストリテイリングの株価が10%上昇すると、8.92%×10%=0.892%も日経平均株価が上昇します。0.892%は日経平均23,000円なら約205円もの押し上げ効果。

逆に、住友商事の構成比率は0.26%しかありません。

住友商事の株価が10%上昇すると0.26%×10%=0.026%。日経平均23,000円ならたった6円程しか株価を押し上げません。

どちらも日経平均株価を構成する銘柄の一つ。しかし、日経平均の構成比率が異なるため、平均株価に与える影響に大きな差があります。

日経平均株価の先行きを予想するなら、各銘柄の構成比率を知っておき、構成比率上位の銘柄の動向に注意を払う必要があります。

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日経平均株価の構成比率(ウェイト)一覧

個々の銘柄の構成比率(ウェイト)は次の場所で確認できます。

日経平均株価指数公式サイト

日経平均株価指数公式サイト

日経平均株価指数公式サイトの左下にあるウェート一覧(PDF)にて、公式発表の構成比率g確認できます。

ただし、この公式情報はちょっと古いデータの可能性が高い

とれろく
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日経平均の各銘柄の構成比率は株価の増減に伴い日々変動しています。正確な情報を知ろうとするとリアルタイムの株価で算出された構成比率を知る必要があります。オススメは次のサイト。

日経平均採用全銘柄 寄与度一覧

日経平均採用全銘柄 寄与度一覧にある構成率

公式サイトはこちら

こちらの情報はとても正確

私も手計算し、チェックしましたが一致していることを確認しました。日経平均株価指数公式サイトの構成比率よりも優秀。

こちらの情報を利用し、集計すると日経225銘柄の内、上位20社で日経平均の50%を構成していると分かります。

日経225上位銘柄のウェイト推移

上位10社で日経平均の35%のウェイト(構成)

上位10銘柄で構成比率は35%。20銘柄で50%超え、上位100銘柄だと90%もの構成比率。

参考:現在の構成比率上位10銘柄

コード業種企業名構成比
9983270ファーストリテイリング8.92%
9984260ソフトバンクグループ4.69%
8035160東京エレクトロン3.70%
6954160ファナック3.14%
9433250KDDI3.12%
6367150ダイキン工業2.47%
4543180テルモ2.40%
6971160京セラ2.22%
6098330リクルートホールディングス2.06%
406370信越化学工業2.05%
とれろく
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どうしてこんなにも銘柄によって構成比率が異なるのか?さすがに偏りすぎ。採用銘柄の構成比率はなるべく均等化すべきとも感じますよね。偏りの原因は構成比率の決め方にあります。

日経平均株価の構成比率の決め方

個々の銘柄の構成比率は日経225銘柄採用時に決まるものではありません。構成比率は225銘柄採用後の株価推移により決まります。

例えば構成比率第一位のファーストリテイリング。今でこそ構成比率は8.92%ですが、日経平均株価採用時の構成比率は2.73%しかありませんでした。

※当時のファーストリテイリングの構成比率計算
ファーストリテイリングは2005年8月26日に日経225銘柄へ採用が決定。当時の株価は8,180円。当時の除数は24.04、日経平均株価は12,439円、みなし額面は50円なので、組み入れ当初の構成比率は2.73%。
※8180円×50円÷50円÷24.04=約340.26円÷日経12,439円=2.73%。

ファーストリテイリングの株価は日経225採用時8,180円でしたが、今や9万円を超える株価へと急成長。結果、構成比率が2.73%から8.92%へと大きく変化しました。

とれろく
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構成比率は事前に決めるのではなく、日経225採用後の株価推移により変化するもの。成長株ほど構成比率が高くなる傾向にあります。

日経225銘柄へ採用時、構成比率はある程度他と同じ水準。が、その後株価が上昇するに連れて、構成比率はみるみる高くなります。下落トレンドの株は構成比率が下がり、上昇トレンドの株は構成比率があがる。

日経平均株価はこのような傾向を持っています。

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日経平均 セクター別、業種別の構成比率

経済ニュースはセクター全体、また業種全体に影響を及ぼすことがあります。

構成比率が大きなセクターや業種を知っていると、そのニュースが日経平均全体にどの程度の影響を及ぼすのか?察知することが可能。

そこでセクター別、業種別の構成比率も合わせて紹介します。企業は上場時、34個の業種のどれかに振り分けられます。

全34業種と、日経225採用銘柄の業種分布図

日経225採用銘柄の業種分布図

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こちらが全34業種。日経225に採用されている銘柄は電気機器27社、輸送用機器13社、機械15社と製造業が多い

この34業種はさらに6つのセクター(技術、金融、消費、素材、資本財その他、運輸工業)に分類できます。

日経平均株価のセクター別のウェイトは日経平均指数公式サイトにて公表されています。左下、ファクトシート(PDF)を参照すればセクター別の構成比率(ウェート)が確認できます。

セクター別ウェート

参考:セクター別ウェート

製造業関係が構成比率の大部分を占めており、日経平均株価は製造業の影響を強く受けると分かります。

次に業種別の構成比率を見てみましょう。

業種別構成比率

日経平均の業種別のウェイト

※とれろく作成

業種別の構成比率を見ると電気機器、小売業、そして医薬品が大きな比率を占めていると分かります。

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日経平均株価は製造業の影響を強く受け、次に小売業や医薬品の影響を強く受ける。製造業はともかく、医薬品の影響を強く受けるとは私も初めて知りました。

解説!日経平均(日経225)の構成比率ってどう決まるの?

日経225に採用されている銘柄の構成比率は事前に決めるのではなく、日経225採用後の株価推移により変化。

成長株ほど構成比率が高くなる傾向にあり、結果、一部の銘柄が日経平均株価に強く影響を与える事態へ。

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構成比率の偏りは今後解消されることはなく、より一層強くなると考えられます。構成比率の高い銘柄の動向に注意を払い、日経225の先行きを予想するようにしましょう。

他にも投資家に役立つ記事を多く書いています。良ければ下記関連記事より合わせて読んでみてもらえると嬉しいですね。

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