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【公開中】PBR(株価純資産倍率)とは?意味無い?考察

PBR

PBR(株価純資産倍率)は見ても意味無いよね?

え、、。意味ないといえば意味ないとも言えるけど、株式投資するなら習得必須の知識だよ?

本当の使い方を知っていれば、意味ないという思いは出てこないと思うな・・・。

はい。どうもこんにちは!

今日のテーマはPBR。PBRは個別株の評価、日経平均先物指数の評価、そして米国といった海外の株式市場の評価にも使われている重要な指標の一つです。

大事なことなのでもう一度。重要な指標の一つです。

PBRは数ある指標の中でも株式投資、株価評価の目安にできる実用的な指標

その意味、計算方法、使用方法、評価方法をしっかりとマスターすることで、デイトレードから数年先を見据えた投資まで幅広く応用が可能です。

確実な運用益を手にしたいのであれば、PBRを学ぶべきです。

PBRの実践的な使い方は、もったいぶって後半に記載しています。そこだけ読みたい方は目次からどうぞ!
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PBRとは?その意味について

PBRの正式名称は株価純資産倍率Price Book-value Ratio)。

それぞれの和訳の意味は次の通り、Price (価格) Book-value(帳簿価格) Ratio(比率)です。頭3文字を取って「ぴーびーあーる」と読みます。

PBRとは会社の総資産から総負債を除いた、純資産と株価を比較することで、株価が割安なのか、割高なのかを評価する指標

例えば純資産÷発行済み株式数 <<< 株価であれば、その会社の株価は、その会社の資産価値よりも高く、割高であることが分かります。

逆であれば割安ということになり、図解すると次のようなイメージになります。

PBRを表記する場合、次のように倍率で記載します。

株価800円÷1株辺り純資産1,000円=PBR 0.8倍
株価1,050円÷1株辺り純資産1,000円=PBR 1.05倍

単純に、PBRが1以上であれば割高株、PBRが1以下であれば割安株という具合に図ることが可能です。

実際の株のPBRを見てみましょう。

次の画像は三菱自動車工業とトヨタ自動車の実際のPBRデータになります。

三菱自動車工業のPBR(株価純資産倍率)0.83倍で割安です。

三菱自動車のPBR

三菱自動車の最新のPBRはこちらから。

トヨタ自動車のPBR(株価純資産倍率)1.29倍で割高です。

トヨタのPBR

トヨタ自動車の最新のPBRはこちらから。

PBRの値だけを見ると、三菱自動車工業は0.83倍で割安、トヨタ自動車は1.29倍で割高なので、三菱自動車工業の株式を購入した方が良いように感じるかもしれません。

が、PBRの値だけを見て、投資を行ってはなりません。

業績が期待される会社のPBRは常に1倍越え、業績の悪い会社は常に1倍以下の水準

業績の期待される会社はPBRが例え1を超えていても買われ続けます。

常に1倍以上の水準を保っていると考えて良いでしょう。

これは今後、利益を積み重ねていくことで、純資産が増え続けるだとうということを投資家が見越しているからです。

例えばトヨタ自動車のPBRは先ほど1.29倍でしたが、将来的にトヨタ自動車の純資産は29%増加するだろうと見込まれているということです。

対照的に業績の悪い会社は、赤字で純資産が減り続けると予想されてしまいます。PBRは赤字を見越して1倍以下の水準の株価に落ち着きます。

三菱自動車のPBRは0.83倍なので、今後純資産が減ると予想されているのかもしれませんね

PBRは今後の業績を期待されているのか、期待されていないのかを測ることができます。

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PBRは業種別、国別で測ることもできる。

PBRは今後の業績を期待されているのか、期待されていないのかを測ることができる。

これは何も、1つの企業に留まることなく、その業種全体、上場している市場全体、はたまた国別でも測ることができます。

業種別PBRランキングを見る。

こちらでは東証一部上場企業を対象に、業種別PBRの平均がどのように推移しているのか?グラフで表示しています。

その業種で上場している株式時価総額÷純資産総額で計算することができます。

PBR上位の業種は情報・通信業となっており、5G関連が市場で最も期待されていることが推測できます。

逆にPBR下位の業種は銀行業です。PBRは0.3倍近くになっており、今後も縮小の一歩を辿ることが確実視されています。

PBRは業種別に把握することもできる。PBR上位の業種から、PBR上位の株を選ぶという株の選び方も一つのスクリーニング方法ですね。

国別のPBRランキングを見る。

こちらは世界各国のPBRをランキング付けしているデータになります。

各国の上場企業の株式時価総額÷上場企業の純資産総額。で計算することができます。

PBRを使い、国単位で期待されているかどうか評価しているデータですね。

米国、デンマーク、ニュージーランド、スイス、北米、インド辺りが今後の成長が期待されている国だと分かります。海外株に投資するのであれば、ぜひこの辺りを検討していきたいですね。

逆に、日本、韓国あたりのPBRは下から数えた方が早い位置にあります。

世界的に見て、日本や韓国は期待されていないということですね。

しかも、ギリシャ危機で破綻しかけたスペインやイタリアとPBRはほぼ同じ水準です。あの悪名高い通貨トルコリラで有名なトルコとも同水準です。頑張れニッポン!見返すなら今かも?

ここまで来ると、「PBRは意味ない」と感じる方も減ってきているのではと思います。

PBRにはギャップ(乖離)が産まれる

さて、1企業でPBRを使って株価を評価する話に戻ります。

PBRは万能ではありません。

例えば先ほどの三菱自動車工業のPBRは0.83倍でしたので、将来の見通しは暗いのだと推測されているのでしょう。

ですが、実際はそうではありません。

次の図は三菱自動車工業の過去3年分の連結決算データの推移です。

三菱自動車工業の過去3年分の連結決算データ

最新の連結決算データはこちら

PBRの計算に使用されるBPS(一株当たり純資産)の額は463.37円→524.12円→585.75円と上昇していることが確認できます。

さらに言えば、ROA(総資本利益率)、ROE(自己資本利益率)も改善している傾向が分かります。

にも関わらず、三菱自動車工業の株価は次の通り下落しています。

三菱自動車工業の株価

一株当たり純資産額が上昇し、株価が下落すれば、PBRの値は小さくなります。事実、三菱自動車工業の過去2年のPBRは下落の一歩を辿っていることが分かります。

三菱自動車工業のPBR推移

三菱自動車工業のPBR推移

一時期は1.82近い水準にまであったPBRが現在は大きく下落していることが分かります。

このように、実際の貸借対照表データの推移と株価にはギャップが産まれ、それがPBRのギャップ(乖離)にも繋がります。

このようなギャップは絶好のトレード機会を提供してくれることが多々あります。

今は三菱自動車工業会社に注目が集まっていないことから、株価の上昇が見込めないでしょうが、ひとたび株価にプラスのニュース(利益上方修正、販売好調等)が報道され、投資家の注目を浴びるとPBRが1倍を超えてくる、もしくは近い水準にまで株価は上昇することも考えられます。

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PBR1倍以下の株を購入するバリュー株投資

このようなPBRのギャップを利用し、割安な株を購入する投資手段をバリュー株投資と呼びます。

バリュー株投資はPBR1倍以下を目安に株を購入します。

先ほどの事例でも、三菱自動車には企業業績とPBRに乖離が見られます。

ひとたび注目を浴びれば、株価が跳ね上がることが予想されます。

ただし、問題となるのが「いつそれが起きるか」です。

場合によっては、株価が長いこと低迷し続けるかもしれません。

時にはナンピンを使い、購入単価を下げる必要が出てくるかもしれません。

PBRが1倍以下の優良株に投資をするバリュー株投資は、短期的な視点で取引するのではなく、長期的な視点を持って取引する必要があります。

例えば、株価が跳ね上がるまでの間に、その会社の業績が悪い方向に変化してしまう可能性もあります。

市場のニーズ、消費者の需要の変化スピードは著しいです。

PBR1倍以下の株に投資するバリュー株投資は、株価が再評価されることで利益をあげる投資手法。デメリットはいつそれが起きるのか?。待っている間に業績が悪い方向に変化することに注意が必要です。

さて、ここまでを一度まとめると、

PBRはその値だけでなく、実際の会社の決算情報の推移、そしてPBRの値の推移まで確認する必要があります。

単純にPBRが1倍以下だから割安。オススメな株という考え方は安易。

PBRは解散価値をベースにしている指標

なぜ、PBRは株価が割安か、割高かを測る指標として機能するのか?

という理由の一つに解散価値という考え方があります。

解散価値とは、株式会社が解散したときに株主に分配されるお金の評価額です。

事例は少ないものの、上場企業であっても後継者がいない、将来の売上が見込めないといった理由で株式会社は解散(特別清算)されることがあります。

このような場合、株主には資産、負債を整理し、余った財産(純資産)を受け取る権利があります。

実際に受けとれるお金は時価で評価されます。よって帳簿上の純資産額と、差が出てきてしまいます。

そこで、株式時価総額の会社評価金額≒実際に受け取れるお金。という考え方を元に、PBRは株価を評価する尺度として一定の有効性が認められています。

純資産額はM&A(企業買収)にも考慮される指標

PBRの計算で使用する純資産額は、M&A(企業買収)時にも使われる。

企業買収時の評価額計算方法はコストアプローチ、インカムアプローチ、マーケットアプローチと様々あります、

その中でもコストアプローチと呼ばれる計算方法はPBRと考え方が似ています。

コストアプローチは時価、もしくは簿価にて貸借対照表の総資産、総負債を差し引き、純資産額を算定します。

その純資産額をもとに買収価格を決定していくという方法になります。

純資産額 < 買収価格 であれば割高な会社を購入する。
純資産額 > 買収価格 であれば割安な会社を購入する。

もちろん、他にもキャッシュフローなどを考慮しつつ買収価格が算定されます。

※キャッシュフローは、財務分析指標でいうPERと少し似ています。

純資産額は企業の評価額を算定するのに当たり、大きな影響力を持っています。

解散価値、また企業買収の観点から、PBRは株価が割安なのか、割高なのかを測る指標として有効なことが分かります。

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PBRが高すぎる株はとても購入しずらい?

PBRがあまりにも高いと、割高だから購入しずらい。

PBRが割高、割安を測る指標という認識を強く持ちすぎると、PBRが高すぎるから購入できない。

という考え方に陥ることがあります。

PBRが高いから割高=買わない方が良い株ということはありません。

PBRは”期待されているのかどうか”を倍率で表しています。

Googleで有名なアルファベットのPBRは何倍なら購入できますか?

Googleが世界的なIT企業であることは有名だと思います。

もし、PBRでGoogleを評価し、購入するとすれば、何倍なら購入できるでしょうか。

PBR1倍=純資産額と同じ株価
PBR2倍=純資産額の2倍の株価
PBR3倍=純資産額の3倍の株価
PBR4倍=純資産額の4倍の株価 →日本の大企業にはいない水準
PBR5倍=純資産額の5倍の株価

何も知らずに予備知識無しで答えるなら、私は大げさに言って、4倍ぐらいかな買えるかな?。と答えました。

PBR4倍以上でかつ、流動性が高い大企業は日本にはいないと思います。

株価が純資産額の4倍は異常な倍率。いったい何年、好業績が続けば株価=純資産になるのか、想像がつきません。

でもあのGoogleだし、4倍ぐらいなら買えるかな?と思いました。

で、実際にGoogleのPBRを調べてみました。

なんと、記事作成時でPBRは5.41倍です。すごいですね。めっちゃ買われています。

どれほど、自分のGoogleへの評価と、株式市場おGoogleへの評価がズレていたことか・・・。

これは例え話ですが、自分自身がPBRが高すぎるなー、これだと買えないなーと感じていても、株式市場のプロトレーダーはもっと高い株価が適正だと評価すれば、PBRがいかに高すぎても、株価は上がります。

PBRが高すぎるから買えない。という考え方は取引チャンスを逃すことになります。PBR=割高=買わない方が良い。という考えはもったいない。

PBRに目安は無いが、業種別、国別と比較することは有効

ここまで読み進めていただけたのであれば、PBRに目安となる値がないことを理解してもらえていると思います。

PBRが1倍以下でも優良株はあるし、PBRが3倍以上でもさらに株価が伸びることがあります。

だから一概にPBRの目安を示すことはできません。

でも、業種別PBR、国別PBRと比較することで、投資すべきかどうかの目安を作ることが可能です。

例えばこちらに業種別PBRの推移を載せています。

もし、情報・通信業のA社の株に興味があり、PBR倍率が3.5倍であったとします。

業種別PBRでは情報・通信業のPBRは2.7倍です。つまり、今購入しようと考えているA社の株は業種別平均値よりもPBRが高いということが分かります。

となると、考えなければいけないのが、A社は同業他社と比べて、優位となるビジネスモデルを築いているのかどうか?という点です。

業種別PBRを目安にし、A社のPBRを見るならば、明らかに割高です。

”割高となりうる根拠”(優位な商品、市場シェアの独占率など)が無ければA社の株価が上昇する見込みはありません。

このように、PBR自体には目安がないものの、業種別PBR、もしくはライバル社のPBRと比較することで、割高なのか、割安なのかを判断する目安になり得ます。

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PBRとPER。どちらが優れた財務分析なのか?

PBRと同じく、有名な財務分析手法としてPERがあります。

PERもPBRと同じく、株価が割安かどうかを測る指標の1つですが、PERの場合は株価と、当期純利益を比較する。という方法を採用しています。

当期純利益が多ければ、自然と純資産も増え、PBRも上昇することから、PERとPBRは相関性のある財務分析だと考えられます。

が、PBRは内部環境で改善することができ、PERは内部環境では改善しにくいという違いを持っています。

例えば、企業の純資産を大きく見えるような会計基準を採用すれば、帳簿上の純資産を大きく見せることも可能です。

帳簿上の純資産が大きり、株価の上昇が伴っていないのであれば、PBR的には割安と判断され、株価が上昇しやすい地合いを作り出すことが可能です。

そこで、PBRと合わせて、PERを使い株価を評価するという方法が一般的です。

おまけ 日経平均先物指数、米国株(S&P500)など海外の指数のPBR推移をチェックしてみる。

PBRはその国全体を評価する指標として使用できると紹介しました。

参考までに、日経平均先物指数と、米国株(S&P500)のPBRの値と推移を確認してみましょう。

日経平均先物指数のPBR推移

2008年頃の金融危機時に0.8倍を付けた。その後回復するもPBR1.6倍を超えることはできていない。現在の水準は概ね1.15倍です。

日経平均先物指数のPBR推移

最新の日経平均株価PBR推移はこちらから。

米国株(S&P500)のPBR推移

こちらも金融危機時に大きく下がったものの、1.5倍を割ったことはなく、現在は3.55倍と日本の倍以上のPBR値で株価が評価されています。

米国株(S&P500)のPBR推移

最新の米国株(S&P500)PBR推移はこちらから

国が異なれば、PBRの推移が大きく異なることが分かりますね。

記事を書いている現時点では、日本株のPBRが1.15倍、米国株のPBRが3.55倍です。

PBR倍率をそのまま評価するならば、日本株は米国株と比べて3分の1程度しか期待がされていないということですね。

投資家としてどう対処していくと良いのだろう?

期待されていない日本株の中から、世界に大きく進出し、より大きな活躍をするであろう企業を探す。

PBRが割安であれば、大きな資金を投じて投資する。そんな方法が有効ですね。

先の例に挙げると三菱自動車工業の株も良い投資先かもしれません。

また、今後も世界の覇者であり続ける米国株に投資をするのも一つの選択肢でしょう。

米国株は一時期PBR5.0倍近くの水準であったことから、まだまだ伸び続ける可能性は十分に見込めます。

PBRという指標一つで投資の是非を判断するのではなく、背景・環境といったものを考慮することで、より良い判断が行うことができます。PBR(株価純資産倍率)とは?意味無い?考察まとめ

・PBRは意味のある財務分析手法の1つ
・PBRは株価と純資産を比較したもの。倍率で表記する。
・PBRは割高、割安というより、期待されているかどうかを示す指標
・PBRは業種別、国別で測ることができる。
・PBRと業績の乖離を利用し、PBR1倍以下の株に投資するバリュー株投資は有効
・PBRは解散価値、企業買収の価値計算の考えが基になっている。
・PBRが高すぎるからといって、買わないのはもったいない。
・PBRに一概に言える目安はない。業種別、国別などで比較し、目安を作る。

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