配当利回りの高い株って魅力的。
配当金だけで生活していくことができるな・・・。
そんな甘い想像をしたことがある人は、きっと私だけではないはず。
だから配当利回りの高い株を選ぶ投資家ってとても多い。
ただ、結論から言うと、配当利回りが高い株は「株価が下落しやすい」です。
株価が下落してしまうと1億円分の株を購入し、500万円の配当金をもらったとしても、株価が10%下落すれば株式評価損1,000万円+配当金500万円で差引-500万円の損失です。
配当利回りで株は選ばない方が良いです。理由は後述。
こんなに多い!配当利回りが高い株達
そもそも配当利回りが高い株ってどれくらいあるのでしょう?
ぽちぽちっと検索してみると、次のように多くの株が見つかります。
例)Yahooファイナンス 配当利回り(会社予想)ランキング
また高配当株の利回り分布を調査しました。
配当利回り 5%以上 72社
配当利回り 4%以上 263社
配当利回り 3%以上 785社
配当利回りが3%を超える株式は785社。めちゃくちゃ数が多いですね。
また配当利回り5%以上の株も72社もあります。
ただし、残念ながら高配当の株は株価が下落しやすいです。
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配当利回りが高い株は「株価が下落しやすい」
今回、PBR変化率で配当利回りと株価の下落の関係を調査しました。
配当利回り3%未満の会社 2,781社 3年前から現在までのPBR変化率を調査
PBR変化率がマイナスとなった割合が多いのは、配当利回り4%以上の株か、3%未満の会社どちらであったか?を比較
調査結果がこちらです。
つまり、配当利回り4%以上の株は、3年後、7割の確率で株価が下落しています。
よって、配当利回り3%未満の株は、3年後、5割以上の確率で株価が上昇しています。
これが配当利回りが高い会社の株は下落しやすい理由です。
株価が下落すると、配当利回りは上昇する
今回の調査結果は、株価が落ちたから配当利回りが高くなったという見方もできます。
利回りが高い株は、配当金を増やしたのではなく、株価が下落したことで、利回りが高くなっただけということです。
また、今回の調査を踏まえると、逆に配当利回り4%以上の株の内、27%の株は株価上昇による評価益と、高い配当金を得られた可能性が出てきます。
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配当金が高く、株価も上昇する有望株を見つける2つの方法
それでは、配当金が高く、株価も上昇する有望株を見つけるにはどのような方法があるのか?2つの方法について書いていきたいと思います。
1つ目 今回の調査方法と同じく、PBR変化率を使う。
配当利回りの高い会社を調べ、その会社のPBRがどのように変化しているのかを確認するという方法があります。
1年前や3年前と比べてPBRが改善しているのであれば、少なくとも株価は上昇傾向にあるということが分かります。
配当利回りが高く、さらにPBR変化率も良い傾向にあるならば、その株は期待しても良いでしょう。
2つ目 過去の配当金の推移を調べる。
過去の配当金の推移を確認し、もし今回の配当金が過去と比べて高い値であれば、業績向上による配当利回り増の可能性が高いです。
業績の良い株を購入するのは、トレンドフォローの意味でも悪手ではないですよね。
配当利回りで株は選ばない方が良い まとめ
配当利回り4%以上の株は、3年後、7割の確率で株価が下落
配当利回り3%未満の株は、3年後、5割以上の確率で株価が上昇
どちらを選ぶかというと、私は後者を選んで取引していきたいですね。