おすすめの中型株の選び方を知りたい。中型株投資ってどうなの?
そんな投資家の方へ、中型株投資の特徴、メリット、具体的な銘柄スクリーニング方法について解説!中型株は成長力の高い企業が多く、中長期投資にオススメ。もし中長期投資を検討しているなら是非読んでいってください。
中型株投資をオススメする理由
中型株は時価総額が伸びているにも関わらず、まだ注目されていない企業が多い。この為、大きな株価上昇を狙った中長期投資なら中型株がオススメです。
なぜ中型株は株価上昇が望めるのか?これは中型株の性質を理解すると納得しやすい。
大型株、中型株、小型株の数
規模 | 銘柄数 |
大型株 | 100社 |
中型株 | 400社 |
小型株 | 3590社 |
株は時価総額が多い順に大型株、中型株、小型株と分類できます。時価総額101位~400位の会社を中型株と呼び、それ以下の株は全て小型株。
中型株はなんとも中途半端な立ち位置。ただこの中途半端さが重要。
上場企業は基本的に小型株からスタートし、株価が成長するに連れて中型株、そして大型株へとステップアップします。
小型株は数が多いものの玉石混交。当たりも外れも多く。今後成長していくであろう株をスクリーニングするのは一苦労。大型株は既に成長しきった会社が多く、大きな株価上場は見込みにくい。
そこで注目するのが中型株。中型株には大型株へと成長を始めた企業が多い。実際、現在の株価が過去の株価と比較し、200%以上値上がりしたかどうか?数を調査すると次の通り。
値上がり率200%を越えた銘柄数、銘柄率
分類 | 1年前比 | 3年前比 |
大型株 | 1社(1%) | 3社(3%) |
中型株 | 7社(1.75%) | 20社(5%) |
小型株 | 26社(0.72%) | 54社(1.5%) |
※調査 楽天マーケットスピード使用
中型株が1年前比、3年前比率ともに一番200%値上がりした銘柄の比率が高い。
会社数で考えれば小型株も十分多いものの、母数が3590社と多い為、比率で考えれば非常に少ない。まさに宝くじを買うようなもの。
また日々の株価変動率も中型株は程よい。過去60日間のボラティリティ(標準偏差)をまとめた結果が次の通り。
中型株はほどよい値動き
小型株は値動きが荒く、標準偏差2以上が31%、3以上は13%もありました。短期的なデイトレードであれば魅力的なものの、中長期の投資となると”買うタイミング”を見定めるのが難しい。
逆に大型株は値動いが安定。大きな変動は発生しにくい。”いつでも買いやすい安定した株価”ではあるものの、成長性という観点から見れば、ある程度の値動きは期待したい。
中型株はミドルリスク・ミドルリターン。株式投資初心者が、大きな株価上昇を狙うにはピッタリ。
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おすすめの中型株スクリーニング方法
では私が実践する中長期投資、中型株のスクリーニング方法について解説。
私は楽天証券のMARKETSPEEDⅡを使って中型株のスクリーニングを選定します。細かな条件設定で、思い通りの銘柄を抽出できるので非常に便利。
他の証券口座を使われている方でも、参考にして貰えればと思います。
1・スクリーニング用の画面を出す。
マーケットスピードを起動し、投資情報→投資情報→銘柄ナビを選択。初期画面では取引可能な全銘柄(4,090件)が表示されています。
2・中型株を選択し、銘柄数を絞る。
画面左の中型株を選択し、時価総額上位101~400位の中型株を選択。
3・上昇トレンドにある中型株を探す。
後はひたすら地道な作業。次の条件でフィルターを掛け、上昇トレンドにある銘柄を探していきます。使うフィルターは次の2種類。
・売上高変化率(%)・・・前年比10%以上
・年初来高値更新・・・過去3か月以内に達成
成長途中にある株は前年対比で売上増でなければなりません。増加してない、増加幅が小さい=成長限界を迎えた企業の可能性が高い。利益率、PBR、PERで割安割高を判断する前に、そもそも売上が伸びている会社なのか?は投資の前提条件。非常に重要なポイントです。
次に見ていきたいのが年初来高値を過去3か月以内に更新しているかどうか。株価が低迷している株にはそれなりの理由があります。株価が低迷している銘柄の中から、次に上がりそうな株を探すのは個人投資家には中々難しい。
そこで既に上昇している株の押し目をひたすら待つ。地道な作業であるものの、株式投資の鉄板である、この方法をオススメしたい。
実際に先の2条件でスクリーニングした結果がこちらです。
約400社の中型株の中から30社へ絞ることができました。後は1つ1つチャートを見ていくと、成長に期待できそうな中型株を多く見つけられます。
成長途中の中型株例
オススメの中型株投資 まとめ
中型株は小型株と比べ、成長途中の企業が多い。事実、過去比値上がり200%を達成した比率は大型株、小型株より高い。
値上がり率200%を越えた銘柄数、銘柄率
分類 | 1年前比 | 3年前比 |
大型株 | 1社(1%) | 3社(3%) |
中型株 | 7社(1.75%) | 20社(5%) |
小型株 | 26社(0.72%) | 54社(1.5%) |
※調査 楽天マーケットスピード使用
また中型株は大型株と比べると、値動きは安定していないものの、ある程度のリターンを狙う程よい値動き。小型株のように荒い値動きではないため、買うタイミングをシビアに見極める必要もありません。
中長期の投資なら次の条件で株をスクリーニング
・売上高変化率(%)・・・前年比10%以上
・年初来高値更新・・・過去3か月以内に達成
成長基調にあり、株価が上昇トレンドにある銘柄。後は押し目をひたらすら待つ。という華々しくもなく、正直地味な取引手法。
ただし、大型株へと化ける比率が高い中型株なら非常に効果的。素直にこの中型株投資法を真似してもらえると嬉しいですね。
この他、投資家に役立つ記事を多く書いています。良ければ下記関連記事より読んでみて貰えると嬉しいですね。