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【攻略】株と負債比率、負債比率とは?目安はあるのか?

株と負債比率。目安、計算、使い方

負債比率について計算式、目安、利用方法などを知りたい。
負債比率を使って財務分析、株式投資を行いたい。
負債比率が高い企業に投資るのは大丈夫なのか知りたい。

このページでは負債比率を使って株を評価しようとしている方に、負債比率について解説していきたいと思います。

最初に結論部分をお話します。

株式投資において、負債比率は重要ではありません。

負債比率が高いから、株式投資の対象としない。のは非常にもったいないです。

今回は負債比率とは何か?計算方法や見方などを解説しつつ、株式投資において負債比率は重要なのか?参考できる指標なのか?という点を解説していきたいと思います。

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負債比率とは負債と自己資本の比率を示す

負債比率は負債(流動負債+固定負債)を、自己資本(資本金+その他資本)で割って求めることができます。

負債比率の計算式= 負債(流動負債+固定負債)÷自己資本(資本金+その他資本)×100%

負債比率はDEレシオ(有利子負債比率)、レバレッジ比率、ギアリング比率とも呼ばれています。どれも中身は同じ。

一般的には負債比率が低ければ低いほど財務状態が良く、安定した企業だと言われています。一般的な負債比率の目安は100%とされており、100%を下回る企業が優良企業となります。

負債比率=67% 自己資本が多く、安定している。

負債比率の計算と貸借対照表

こちらの会社は負債合計が1,000,000、対して自己資本は1,500,000。

負債比率を計算すると、1,000,000÷1,500,000で約67%となります。

確かに、いずれ返済すべき負債の額よりも、いわば企業の財産である自己資本が大きければその企業は安定しているように感じますね。

負債比率=200% 負債が多く、安定的ではないとされている。

負債比率200%となる貸借対照表

ではこちらの会社の場合はどうでしょう?自己資本の金額よりも負債合計の方が2倍も多いです。負債合計3,000,000円÷自己資本1,500,000で負債比率は200%です。

いずれ返済しなければならない負債の額がとても多く、先ほどの会社と比べると先行きに不安なイメージを抱いてしまうかもしれません。

企業の財務分析では、このような解釈が一般的ですが、株式投資では負債比率の捉え方は全くの別物。注意が必要です。

実際に優良企業の負債比率を確認してみよう。

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優良企業の負債比率を確認する。

それでは優良企業の負債比率と、株価の推移を見てみましょう。
※単位は全て100万円として計算をしています。

ファーストリテイリングの負債比率と株価推移

ファーストリテイリングの負債比率

東証一部上場のファーストリテイリングの負債比率は104%です。一般的には安定していないとされる水準になりますね。

ファーストリテイリングの株価推移

ただし、株価はこのように上昇トレンドを描いており、間近では上場来高値を更新するほどの急騰っぷりです。

トヨタの負債比率と株価推移

トヨタの負債比率

同じく東証一部上場のトヨタ自動車。こちらの負債比率は153%と、ファーストリテイリングよりも高いことが分かります。

トヨタの株価推移

負債比率が150%を越えているにも関わらず、トヨタ自動車の株価は高値圏にあります。

他にも数多くの例があるものの、負債比率が高いからといって株価が上がらない。財務の安定性に不安が残る。なんということはありません。一般的な財務分析での安定度とされる負債比率100%を超えていたとしても、株価は上がります。

負債=借金でしょ?借金の比率が少ないほど優良企業では?

負債比率が高い企業に投資をするのが怖いという投資家の多くは「負債=借金でしょ?借金の比率が少ないほど優良企業では?」という認識があると思います。

確かに、家庭で見た場合、借金はなるべく小さく、貯金はなるべく多い家庭のほうが安定しているように思いますよね。

借金をしていると利息を支払う必要が生まれるし、気持ちだって明るくなれません。

でも、企業の場合は話が少し変わってくるのです。

負債コスト vs 株主資本コスト

どうして企業の場合、負債が多くても問題が無いのか?

それは負債コスト、株主資本コストを比較することで分かります。

負債コスト・銀行借り入れや社債など負債の部に計上される調達資金にかかるコスト
株主資本コスト・株式発行によって調達した資金にかかるコスト

負債コストを分かりやすく呼ぶと支払利息です。
借り入れたお金に対する利息の支払い費用がこれに該当します。

対して株主資本コストは配当金だといえば分かりやすいでしょう。
※厳密には配当金以外も含む。

もしあなたが会社経営者であり、新規事業の為に資金を50万円調達したいと考えていたとします。

・銀行から利息2%でお金を借り入れる。
・株式を発行し、株主に配当金2%を支払う。

どちらの選択が利益を大きくする方法でしょうか?支払う金額は同じ2%です。

実は上記の例の場合、銀行から利息2%でお金を借り入れた方が、最終的な利益は大きくなるのです。

負債コストである支払利息は節税効果を生む

というのも、負債コストである支払い利息は節税効果を生むからです。

支払い利息があると、当然利益は減り、その結果、税金が少なくなりますよね。だから負債が大きければ大きいほど、支払う税金の額が小さくなります。

対して株主資本コストである配当金は損金に算入することができない為、節税効果を生みません。

よって、銀行から借り入れた場合よりも最終的に会社に残るお金の額は小さくなります。

分かりやすくすると次の図になります。

銀行から借り入れた場合と、新株発行時の利益の違い

このように、銀行から借り入れた場合の方が、最終的に残るお金は多くなります。よって、企業経営の場合、銀行から借金をして資金を調達するのはとても理に適っています。

だから上場企業においては、無借金経営が優れているということは全くありません。
負債比率が低いから優秀な企業である。ということも全くありません。

実際に株主資本コストを確認してみよう。

では試しに冒頭で紹介した有名な上場企業、ファーストリテイリングとトヨタの株主資本コストを見てみましょう。

株主資本コストは分かりやすく簡易的に、純資産に対しての配当金額とします。

負債比率が104%だったファーストリテイリングの株主資本コストは5.17%
※2019年の純資産は983,534百万円に対し、支払った配当金は50,915百万円

ちなみに同社が発行している社債の利息は5年債で0.11%、10年債で0.405%というとても低い利回りです。社債の格付けはAA。

負債比率が153%だったトヨタ自動車の株主資本コストは3.61%
※2019年の純資産は19,846,225百万円に対し、支払った配当金は717,859百万円

トヨタ自動車の発行している社債も間近では5年債だと0.03%~0.08%で推移しています。

当然、これら大企業が銀行から借り入れる時の利率も株主資本コストである5.17%、3.61%よりも低い金利です。

このように、株主資本コストは高い費用です。なので企業はお金が必要となった時、銀行から借り入れたり、社債を発行します。最終的に残る利益の額を多くしようとすると、結果的に負債比率は高くなってしまいます。

では次に参考までに、上場廃止となりそうな会社の負債比率はどうだったのか?見てみましょう。

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債務超過入りした銘柄の負債比率

日本取引所グループで債務超過にて、上場廃止に係る猶予期間入りしている株をHPで公開しています。それらの会社の負債比率はどうなっていたのか?確認してみましょう。

債務超過:千代田化工建設(株)

債務超過入りした銘柄の負債比率

上場廃止に係る猶予期間入りする前の負債比率は164%でした。しかし、大きな赤字を発生してしまったが為に、1年で自己資本がマイナスになってしまう債務超過状態になりました。

その時の株価推移がこちらになります。

債務超過入りした銘柄の株価推移

一気に急落していることが見て取れます。

債務超過:(株)中村超硬

債務超過入りした銘柄の負債比率

上場廃止に係る猶予期間入りする前の負債比率は121%とこちらの会社も健全な状態でした。しかし、四半期ごとに赤字を継続して発生してしまったが為に、次第に自己資本が無くなり、結果債務超過状態になりました。

その時の株価推移がこちらになります。

債務超過入りした銘柄の株価推移

中村超硬(株)は四半期決算が公表される度に、財務状態が悪化している様子が見られたので、千代田化工建設(株)ほどの急落は見られませんでした。それでも2018年当初6,000円を超えていた株価が今は1,000円近くに下落。株価は6分の1になりました。

両社に共通して言えることは急速に負債比率が悪化したという事実です。もし仮に負債比率に問題の無い会社を見つけたとしても、1年で様変わりする可能性があることを示しています。

つまり、負債比率に目安はありません。

負債比率とは?財務分析と株式投資まとめ

以上、これから株式投資を行おうと考えている方向けの負債比率の解説でした。

・負債比率が高いからといって株価が上がらないということは無い。
・コストの低い資金調達を優先すると、負債比率は自然と高くなる。
・負債比率が良好な株であっても1年で上場廃止猶予入りへ。→負債比率に目安はない。

以上の理由により、

株式投資において、負債比率は重要ではありません。

負債比率が高いからといって、株式投資の対象としない。のは非常にもったいと結論づけています。

株に投資するのであれば、負債比率という机上のデータを使うのではなく、その企業そのものの将来性に賭けることをお勧めします。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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