FXでMACDを使った取引手法の検証・考察。今回の記事は第4回目。
1回目・MACDをFXで検証。どんな取引手法が良い?
2回目・FXのMACD設定 ドテン売買を最適化
3回目・FXのMACD設定 ストップ、リミット幅を最適化
4回目・FXのMACD設定 ストップ・クロス決済を最適化
今回はMACDでエントリーと同時にストップロス注文を行い、利食いは反対シグナルで行うという手法の見直し、最適化を行います。※EAの配布も有り。
MACDストップロス注文とクロス決済EA(自動売買)の詳細
今回はMACDのエントリーと同時にストップロス注文を出し、損失は限定する。利益確定の決済は極力伸ばすトレードルールをさらに深く考察していこうと思います。
まずは1回目の記事より、MACD のエントリーと同時にストップロス注文を行い、利益は伸ばしていく売買内容についておさらいします。
MACDストップロス注文とクロス決済EAの内容
この手法はこれまで紹介したトレード手法のミックスバージョンです。
MACDのシグナルと同時にエントリーし、ストップロス注文(損切り注文)のみ発注し、デッドクロス、ゴールデンクロスで決済し合うことで、損失を限定し、利益を伸ばす。そんなトレード手法です。
ゴールデンクロス、デッドクロスによるドテン売買の要素を取り入れつつ、損切り注文を同時に出すことで損失も限定することのできるトレード手法です。
このトレードルールにてドル円の日足、2000年から2019年に売買していたとすると、次のように資産が推移していました。
この検証ではMACDのパラメーターを12:26:9という一般的な値、損切り幅は200pipsとしていました。
これらパラメーターをこれまでの記事と同じく、MeraTrader4の最適化の機能を使って見直ししてみましょう。
MACDストップロスとクロス決済EAの見直し・最適化
最適化は次のような形で行いました。
50×50×8×10=20万通りの組み合わせ
最適化グラフは次の通りになりました。
この赤丸の組み合わせ範囲で優秀なパラメーターの組み合わせはこちらです。
損切り幅 350pips
MACDのパラメーターは2回目の記事「MACDドテン売買」出てきた最適化の結果とほぼ同じ。
ドル円の日足の場合はMACDのパラメーターを大きくとる方が良い結果になりますね。
さて、このパラメーターで売買した結果は次のグラフです。
2008年頃のサブプライムローンの時も少し負けが込みました。ただ、その程度の相場の増減であれば最終的にプラスに持って行くことに成功しています。
MACDドテン売買と比べると安定性があり、MACDリミット・ストップロス注文と比べると少しリスクがある、ちょうど中間ぐらいの成績となっています。
MACDストップロス注文とクロス決済EAの応用
それでは他の時間軸、他の通貨ペアだとどのような結果となるでしょう?
ドル円 4時間足の場合
日足と比べるとトータルの収支で負けており、プロフィットファクターも1.26、ドローダウンは18.09%でした。ドル円の4時間足では通用しにくいトレードルールですね。
ポンド円 日足の場合
ポンド円はMACDストップロス注文とクロス決済オーダーは通用しにくい。
ここまでいくつか考察を重ねてきましたが3回目のトレードルールが一番優秀。3回目のトレードルールをさらに見直しした方が良好な結果が得られそうな為、今回の記事の考察はココで終わりにしたいと思います。
MACD逆指値とクロス決済EAの配布
ソースコード含め、以下にダウンロードリンクを載せています。
試してみたいかたはどうぞご利用ください。