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【図解】RSIのダイバージェンスはなぜ発生?なぜ有効なのか?

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RSIのダイバージェンスはなぜ発生する?

RSIのダイバージェンスはなぜ発生する?なぜ有効なのか?

とれろく
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今日は相場転換の予兆と考えられるRSIのダイバージェンスについて、そもそもどうして発生するのか?どのようなチャート形状なのか?なぜ有効なのか?深く解説していきます。

まずは、RSIのダイバージェンスが起きたチャート例を紹介し、その後原因とメカニズムについて解説していきたいと思います。

原因やメカニズムだけ知りたい方は以下の目次より、スキップしちゃいましょう。

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RSIのダイバージェンスとは?

ダイバージェンスとは、価格とテクニカル指標の「逆行減少」のことを指します。

価格は上昇しているのに、RSIは徐々に下落している。2つの値が相反する動きをしていれば、RSIの方向へ、価格が反転します。

このダイバージェンスと呼ばれる現象はRSIだけでなく、MACDでも見られる現象です。どのテクニカル指標を使うにせよ、ダイバージェンスを理解しておくと、相場の弱気シグナル、強気シグナルを早期に見つけることが可能です。

ダイバージェンスは弱気と強気の2種類有り

ダイバージェンスの種類は2つ。

弱気のダイバージェンス・・価格は上昇、RSIは下落。今後価格は下落する。
強気のダイバージェンス・・価格は下落、RSIは上昇。今後価格は上昇する。

それぞれ、具体的なチャート画像を確認しましょう。

RSIの弱気のダイバージェンス

価格は上昇or横ばいですが、RSIの上値は徐々に切り下がる弱気のダイバージェンスが発生しています。

価格上昇の強さが次第に減少し、下落相場へ転換する可能性が高まりつつあることが確認できます。実際、3か所とも価格下落の予兆として機能しています。

RSIの強気のダイバージェンス

弱気のダイバージェンスが発生し、上昇トレンドから下落トレンドへ転換。その後、価格は下落するも、RSIの下値は徐々に上昇する強気のダイバージェンスが3回発生しています。

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どのポイントでも一時的な底値を付ける予兆として機能しており、ダイバージェンスの有効性を確認することができます。

ダイバージェンスにはダマしが存在する。

ダイバージェンスが発生するも、相場が転換しない=ダマし。このダマしはRSIのダイバージェンスでも発生します。

例えば次のチャート画像。強気のダイバージェンスが発生し、トレンド転換。弱気相場が終わったことが確認できたように思います。

RSIの大―バージェンス画像

 

パッと見、ダイバージェンスが上手く機能したように見えますが、よく見ると3回のダマしが発生しています。分かりやすくダマしポイントを付けたのが次のチャートです。

RSIのダイバージェンスは有効ではない。

一番最初に強気のダイバージェンスが確認できたのは①のポイントです。多少反発するも、その後下落トレンドが継続し、ダマしとなりました。

①でダイバージェンスを確認していれば、②、③のポイントも強気のダイバージェンスとし、買いでエントリーしていたでしょう。が、②、③でも下落トレンドが継続し、ダマし化。

結局、一番いい買いポイントは④だけとなり、ダイバージェンスが必ずしも天と底を捉えられるとは言えないことが分かります。

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ダイバージェンスは万能ではありません。ダイバージェンスは発生の仕組み上、相場転換のシグナルとして機能しますが、過信は禁物です。

では、ダイバージェンスはなぜ発生するのか?RSIの計算式を踏まえた発生のメカニズムについて解説したいと思います。

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ダイバージェンスはなぜ発生するのか?

RSIは一定期間の上昇幅、下落幅を比率化したテクニカル指標です。

RSIの計算式

この計算式を踏まえ、RSIが買われすぎの70以上、売られすぎの30以下となるには、上昇と下落の比率が次の値になる必要があります。

値上がり幅 1 に対して 値下がり幅が 約0.42以下 →RSIが70以上
値上がり幅 1 に対して 値下がり幅が 約2.33以上 →RSIが30以下

これを図解すると下記になります。

RSIが意識しているチャート形状

このように、RSIの値はチャートパターンに強く影響を受けます。もし一定期間における上昇幅、下落幅が同じ幅で繰り返した場合、RSIの値も同じになります。

RSIのダイバージェンスが発生するメカニズム

が、もしこの比率が崩れるとRSIの値、特に上限が変化します。

ダイバージェンスが発生する比率の崩れ方は2つあります。

  1. 一定期間における上昇幅(下落幅)が減少した。
  2. 上昇幅(下落幅)は同じだが、期間が掛かりすぎる。

それぞれみていきましょう。

一定期間における上昇幅(下落幅)が減少

相場の上げ、下げのリズム(周期)は変わらないものの、その幅が減少するとダイバージェンスが発生します。

ダイバージェンスが発生するメカニズム図1

高値を更新するも、これまでの上昇、下落の比率を維持できなければ、RSIの上限も下がり、ダイバージェンスとして現れます。

上昇幅(下落幅)は同じだが、期間が掛かりすぎる。

上昇、下落の比率は変わらないものの、達成するのに期間が掛かりすぎるとダイバージェンスが発生します。

ダイバージェンスが発生するメカニズム図2

高値をこれまでと同じ幅だけ更新するも、期間が掛かりすぎれば、RSIの上限も下がり、ダイバージェンスとして現れます。

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RSIはチャートパターンを意識したテクニカル指標な為、リズムが崩れればダイバージェンスが発生します。どちらも、勢いが弱まっているチャートパターンであり、ダイバージェンスは勢いの変化を分かりやすく表しています。だからダイバージェンスは有効だと言われています。

ダイバージェンスを最大限有効に使う方法

RSIはその計算に終値を使い、高値・安値を使わないという弱点が存在しています。

よって、ダイバージェンスを最も正確に、有効に使いたい場合、
・弱気のダイバージェンス・・高値ベースで計算したRSIを使用
・強気のダイバージェンス・・安値ベースで計算したRSIを使用

というように、RSIの計算に使う値を変更する必要があります。面倒なら終値ベースのRSIを使ってもOKですが、、、、。

 

とれろく
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この辺りについては次の記事でも触れているので、良ければ合わせて読んでみて貰えればと思います。

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