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考察!JT(2914)の株価はどこまで下がるのか?暴落の理由は?

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考察!JTの株価はどこまで下がるのか?

暴落が続く日本たばこ産業(2914)の株価。いったいどこまで下がる?

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そんな疑問を抱えている投資家に私なりの考察を紹介したいと思います。結論から言えば2,000円前後の株価は減配により、1,500円まで暴落すると予想しています。詳細は後述。

高配当銘柄として有名な日本たばこ産業(2914)。通称JT。2015年6月に4,850円だった株価は2,052円まで暴落しています。

JTの株価推移

JTの株価推移

底が見えない暴落が続く中、いったいどこまで落ちるのか?疑心暗鬼の投資家も多い。そんな中、株価暴落の影響もあり、配当利回りは急上昇中。配当性向も非常に高い。

JTの配当利回り、配当性向推移

JTの配当利回り、配当性向推移

引用元:IRバンク

2020年12月期の配当利回り予想は7.33%。高配当に魅力を感じた個人投資家が多く購入しているJT。ですが、配当性向は異常な値に近づきつつあり、何年も続いた増配は打ち止め間近。そろそろ減配になると予想します。(詳細は後述)

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配当性向とは利益の内、株主還元へ割り当てた比率のことを指す。配当性向が100%を超えると、利益以上の金額を株主向けに支払ったことになります。

株主からすると、高ければ高いほど嬉しい配当性向。

ただし、企業の存続という面で見れば望ましいことではありません。通常、株主還元はほどほどに押さえ、新規事業へ投資し、企業価値の向上に努めます。実際、あのトヨタでさえ配当性向は30%前後。

JTはなぜ新規事業へ投資せず、利益のほとんどを株主に還元するのか?これはJTの抱えるタバコ事業は縮小の一途、魅力的な投資先がもう無いのが理由です。

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JTの株価が暴落する理由はタバコ事業が原因

JTの売上に占めるタバコ事業の売上比率は全体の約87%。

JT事業別売上

日本たばこ産業の事業別売上

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JTの将来はタバコ事業が存続できるかどうか?ただ1つ。

そん中、喫煙人口は日本のみならず、世界中の先進国で減少中。発展途上国の中には喫煙人口が高く維持している国があるものの、世界全体で見れば減少は間違い無し。

 

世界の男性喫煙者、初の減少へ WHO見通し 

【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)は19日、男性喫煙者が初めて減少に転じる見通しだと発表した。健康意識の高まりや広告の規制が背景にある。男性と女性を合わせた世界の喫煙率は2010年の27.3%から20年には22.8%まで低下する見通しだ。WHOはたばこ消費を一段と減らすため、各国政府や企業に対策を呼びかけている。2019年12月19日 日本経済新聞より

そんな背景もあり、世界3位のJTのみならず世界中のタバコメーカーの株価が暴落中

フィリップモリス(米国:Philip Morris international)の株価推移

JTのライバル フィリップモリス(米国:Philip Morris international)の株価推移

世界シェアNo1のタバコメーカー「フィリップモリス」。ダウが史上最高値を更新し続けている中、株価は低迷。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英国:British American Tobacco)の株価推移

JTのライバル ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英国:British American Tobacco)の株価推移

JTと同じような株価推移。暴落が止まる傾向はありません。

インペリアル・タバコ(英国:Imperial Tobacco Group)の株価推移

JTのライバル インペリアル・タバコ(英国:Imperial Tobacco Group)の株価推移

こちらも2016年頃を境に暴落中。どこまで下がるのか全く見通しが立ちません。

アルトリア(米国:Altria Group)の株価推移

JTのライバル アルトリア(米国:Altria Group)の株価推移

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タバコ銘柄は世界中で暴落中。JTの株価が暴落するのも当然の流れ。

世界的なタバコ離れの影響を強く受けているJT。JTの株価はどこで下げ止まるのか?JTの株価を予想していこう。

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JTの株価はどこまで下がるのか?

結論から言えばJTの株価は減配発表と共に1,500円以下まで下落すると予想。その後もじわじわと下げ、当面は1,000円~1,300円程度のレンジで推移する見込み。

JTの純資産は2017年の2兆8420億円をピークに、2019年度の決算では2兆7436億円と減少しています。原因は過剰な配当金。

JTの配当金推移

JTの配当金支払額

 

引用元:IRバンク

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年々増え続ける配当金の支払い額。配当性向から見ても異常値。

対して、純利益は2015年をピークに右肩下がりです。

JTの売上推移

引用元:NIPPONの数字

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年々純利益が減少し、純資産まで減少。そんな中高配当を維持するのは無理。

減配による株価暴落は2020年2月13日の日産が記憶に新しい。

日産が再び業績下方修正、世界各地で新車販売急減-期末配当ゼロ

10-12月期の純損益は10年1-3月期以来の赤字に転落するなど業績不振が一段と顕著になっており、期末の配当を無配とし年間配当は1株あたり10円と前期比47円の減配になるとの見通しも示した。 2020年2月13日 Bloomberg

当時、日産の株価は570円前後に対して配当予想が57円。配当利回りで言えば10%近い高配当銘柄でした。多くの個人投資家が高配当目当てに投資した最中での減配ショック。その時の株価推移がこちら。

日産自動車 減配による株価暴落

減配による株価暴落

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570円近くあった株価は翌日大暴落。その後2か月間で一時期330円付近まで下落。暴落率は驚異の43%。

もしJTで似たようなことが起きれば株価2,000円×(100%-43%)=1,140円

どれだけJTが減配するのか?この予想は難しいもののある程度の減配は確実視。日産の例を考えれば最低でも株価は25%近く下落すると予想します。

減配による株価暴落は確実に起きるので、今JTの株を持っている人は手放した方が良いのでは?と個人的に思います。

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