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【暴落】JTの株価予想。今後の見通し、どこまで下がる?

JT株価予想・分析

高配当、配当利回りの高い株として有名なJT(日本たばこ産業)。

2013年は配当利回りが2.27%でしたが、2016年には3.38%、2018年には5.73%と年々上がり続けており、2019年は6.2%の配当利回りが期待できると予想されています。

そんな高配当銘柄にも関わらず、2015年6月頃のピークを境にJT(日本たばこ産業)の株価は下がり続けています。

ここではなぜJT(日本たばこ産業)の株価が下がり続けているのか?
配当金目当てでJT株を購入しても良いのか?

今後のJTの株価見通し、株価予想を行っていきたいと思います。

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2015年6月頃から下がり続けているJTの株価

まずはJTの株価推移を確認してみよう。

2914 日本たばこ産業のチャート推移

日本たばこ産業の株価

1994年10月に上場して以来、大きな上昇、下落を繰り返しながら2015年6月頃には4,850円という高値を記録しています。

それが現在は約2,500円に下落していることからおおそよ48%も暴落していることが分かる。

とはいってもいくらかの配当金を得られているだろうから、そのまま資産が48%目減りしたという訳ではありません。では配当金を加味するとどれくらいの損失だったのか?参考までに試算してみたい。

2015年の高値で購入してしまった人の損益試算

仮にJT株を4,850円で200株、97万円分購入していた場合、現在どれくらいの損を抱えているのか具体的に試算します。

1株辺り株式評価損: 2350円(購入時価格4,850円 - 現在価格2,500円)
1株辺り配当金の合計: 615円(2015年 118円、2016年 130円、2017円 140円、2018年 150円、2019年 77円(中間配当のみ))
最終損益金額:(2350円-615円)×200株 = 34万7千円の損
最終損益率:34万7千円÷97万円 =約35.77%の減少

やはり、配当金を加味したとしても、大損を抱えていることが分かります。

このように株価下落の傾向にあるものの、高配当であることから多くの個人投資家を魅了しつつあるJT株。

そんなJT株に投資をしても良いのだろうか?

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JT(日本たばこ産業)の事業概要

JTは連結子会社224社、持分法適用会社11社から構成されるグローバル企業。

国内たばこ事業、海外たばこ事業、医薬事業、加工食品事業の4つの柱からなる大企業です。(参考:2018年日本たばこ産業 有価証券報告書より)

国内たばこ事業、海外たばこ事業を合わせた売上は全体の約87%となっており、
タバコ産業が主軸の企業ということが分かります。

日本たばこ産業の事業別売上

つまり、JTの株価が今後上がるのか、下がるのかを予想するには、タバコ産業の儲けが今後、どのように推移していくのか?がキーポイントということが分かります。

縮小を続ける国内たばこ事業、だが利益率は落ちていない。

国内たばこ事業の売上は減少の一歩を辿り、日本国民のたばこ離れは着実に進んでいることがわかります。

2014年:売上6859億円、調整後営業利益2387億円(利益率34.8%)
間省略
2017年:売上5906億円、調整後営業利益2323億円(利益率39.3%)
2018年:売上5824億円、調整後営業利益2090億円(利益率35.8%)

ただし、売上は確かに落ち続けているものの、利益率は一定の水準を維持し続けていることが分かる。

 

利益率の維持を達成できたのはタバコ価格の見直し、国内たばこ事業に携わる人員について整理が進んだことなどが要因として考えられます。

例えば国内たばこ事業に携わる従業員は2014年12月31日に11,648人2018年12月31日には10,566人へと1,082人も減少している。

日本のたばこ産業縮小を見据えた動きは2000年頃からスタート

たばこ産業が将来的に縮小するであろうという予測は喫煙率の推移からも見て分かるよう、早期に予見できる事象です。

JTでも次のように国内工場を閉鎖しており、早期に対策を打っていたことが分かります。

2003年3月 仙台・名古屋・橋本工場閉鎖
2004年3月 広島・府中・松山・那覇工場閉鎖
間省略
2011年3月 小田原工場閉鎖
2015年3月 群山・浜松・岡山印刷工場閉鎖
2016年3月 平塚工場閉鎖

このように、時代のニーズの変化に合わせて、事業規模を適正に見直し、営業利益率を保っている国内たばこ事業はJTへの株価に影を落とすようなものでは無かったはずです。

では海外たばこ事業が不振なのだろうか?
海外たばこ事業について調べていきたいと思います。

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海外たばこ事業の不振が株価低迷の原因なのか?

それでは売上の59%を占める海外たばこ事業はどうなのか?
売上と営業利益の推移を確認すします。

2013年:売上12,273百万ドル、調整後営業利益4,206百万ドル(利益率34.2%)
2014年:売上11,911百万ドル、調整後営業利益4,253百万ドル(利益率35.7%)
間省略
2017年:売上10,498百万ドル、調整後営業利益3,138百万ドル(利益率29.8%)
2018年:売上11,780百万ドル、調整後営業利益3,808百万ドル(利益率32.3%)

海外たばこ事業は売上が横ばいから減少傾向にあり、利益率も若干の悪化傾向が見て取れる。

また連結会社を含めた海外たばこ事業の従業員数は2014年25,829人であったが、2018年は 45,319人と大幅に増加している。

JTの株価低迷は海外たばこ事業の不振に原因があるのかもしれません。
そこで世界のたばこ事情について調査する。

海外たばこ事業の不振の理由はなんだ?

JTいわく、JTは世界第3位のたばこメーカーです。

グローバルたばこメーカーの販売数量

海外のたばこ事業の売上が伸びていない原因として、世界の喫煙者数の低下、もしくはトップメーカー同士のシェアの奪い合いが起きていると推測できます。

もし、世界の喫煙者数の低下が原因であれば他の海外のたばこメーカーの株価推移もJTと同じく下落トレンドかもしれません。

そこでライバル会社の株価をチェックしてみたところ驚くことが分かります。
世界のほとんどのタバコメーカーの株価が近年大きく下落しているのです。

JTのライバル フィリップモリス(米国:Philip Morris international)の株価推移

JTのライバル フィリップモリス(米国:Philip Morris international)の株価推移

フィリップモリスは世界シェアNo1のタバコメーカーです。ダウが史上最高値を更新しつつあるという好地合いにも関わらず、間近の株価はピークアウト後の持ち合い相場です。

JTのライバル ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英国:British American Tobacco)の株価推移

JTのライバル ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英国:British American Tobacco)の株価推移

2016年ぐらにかけてガツンと株価が上がった後は急速落下。JTと似たような株価推移です。

JTのライバル インペリアル・タバコ(英国:Imperial Tobacco Group)の株価推移

JTのライバル インペリアル・タバコ(英国:Imperial Tobacco Group)の株価推移

こちらも2016年頃を境に大きな下落トレンドを描いている。どこまで下がるのか全く見通しが立ちません。

JTのライバル アルトリア(米国:Altria Group)の株価推移

JTのライバル アルトリア(米国:Altria Group)の株価推移

こちらも同じく、今まさに大きな下落トレンドにあるのが分かる。

どうやら株価の不振は世界のたばこメーカー全てで起きている現象であり、JTに限った話ではないということが分かります。

JTの株価が低迷している原因は、JTの経営環境に問題があるのではなく、外的要因だったのであれば、JTがより良い経営改革を行ったところで株価をあげられるかというと難しい。

根本となった外的要因に合わせて、事業自体を大きく見直す必要があります。

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電子たばこが既存のたばこメーカーを駆逐している?

喫煙者であればタバコの種類について知っている人も多いだろうが、大きく分けるとタバコは3つの種類に分けることができます。

ライターで火をつけて吸う紙タバコ、機械的に加熱して煙を吸う加熱式たばこ(アイコス、ブルームテックなど)、そして急速に広がりつつある電子たばこです。

急速に広がりつつある電子だばこ使用者

電子たばこは液体を加熱し、その蒸気を吸い込むという形を取っています。

煙の発生がゼロであり、様々なフレーバーを楽しむことができ、吸い殻の処理をしなくて良いといったメリットがあり、近年利用者が急増。

市場調査会社「ユーロモニター・インターナショナル」の調査結果によると

「世界の電子たばこの使用者は2011年の700万人から、2018年には4100万人に急増している。」

というような報道がされるほど、電子たばこの登場によって、世界のタバコ勢力図が塗りかえられつつあります。

電子タバコ企業 JUULがとんでも無い強さを見せている。

日本では聞くことが少ないものの、米国の電子タバコ企業「JUUL」がとてつもない勢いで成長しています。

既にDecacorn(デカコーン)呼ばれるほどの企業価値を持っており、その評価額は300億ドル以上(3兆円以上)あると言われている。

JUULは全米の電子たばこのシェアは75%以上を獲得しており、まだ上場していない会社であるもの、破竹の勢いで成長しています。

マルボロで有名なたばこメーカーアルトリアがJUUL の35%の株(128億ドル)を取得するなど、既に電子たばこ市場をどこの会社が制するのか?戦いが始まっている。

世界のたばこメーカーの株価が下落しているのは、電子たばこの登場と市場規模の拡大、そしてJUULという新興企業の登場が原因だと推測できます。

【暴落】JTの株価見通し、株価予想 まとめ

JTは安定している、というとそうではなく、今まさに世界のたばこ需要の変化と戦っている最中です。

もちろん世界のトップたばこメーカーも戦っており、残念ながらどこも株価は低迷しつつあります。

もしかするとたばこ業界に起きている変化はポケベルから携帯電話、携帯電話からスマートフォンへ。という程の大きな変化なのかもしれません。

もし紙タバコや加熱式タバコから電子たばこへという変化が継続すればJTの株価はさらに低迷を辿ることが考えられます。

私としては、高配当ですがJT株はおすすめしたくない、と思います。

JTの株価がどこまで下がるか?というと、果てしなく下がり続けると予想しています。

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