時系列でみた場合、平均値がどのように推移しているのか調べたい。
市場で期待されている業種、期待されていない業種を知りたい。
そんな方のために、日本取引所グループで公開されている情報をもとに、業種別PBR,PERの推移をグラフ化してみました。
このデータをもとに、投資する業種を選び、そこから銘柄の選定を行うことで勝率を上げることが可能になるかも?
これからどのような株に投資をしようか考えている方にとって、どの業種が期待されているのか?上がる可能性があるのか?を知るのはとても重要
そこで日本取引所グループ公表のデータを使用し、過去から現在までの推移を確認してみたいと思います。
毎年12月末のデータを使用し、加重平均されていない、単純の平均値を使用
連結財務諸表を作成している会社は連結、作成していない会社は単体の数値を使用
東証一部上場 PBR平均推移 全業種
少し大きな画像になりますが、まずは33業種、業種別PBRの全体を紹介いたします。
2013年~2019年の過去7年間の平均PBRが高いものから順に表示しています。
これら33業種、全てをグラフ化すると、とても見にくいため、今回は上位5業種と下位5業種のみ推移グラフを作成いたします。
東証一部上場 PBR平均推移グラフ 上位5業種
東証一部上場 PBR平均推移グラフ 下位5業種
東証一部上場 PER平均推移 全業種
次に33業種、業種別PERに移りたいと思います。
こちらも2013年~2019年の過去7年間の平均PERが高いものから順に表示しています。
PERは業績によって短期的に大きく変動するのに対し、PBRは純資産額の増加に伴い緩やかに変化していくという違いがあります。
この違いを前提に「パルプ・紙」を見てみると、2018年、2019年は業績が大幅悪化、その結果PERが上昇。が、2018年、2019年のPBRは大きく落ち込んでいない=未だ株価に下落余地がある。という見方も可能です。
それでは先ほどと同じように上位5業種、下位5業種のグラフを確認してみましょう。
東証一部上場 PER平均推移グラフ 上位5業種
参考までに「パルプ・紙」の株価チャートを確認すると次の通りとなっている。2018年10月頃に付けた高値からの調整下げの最中です。PERが高すぎたと考えてよいでしょう。
※kabutanより「パルプ・紙」の月足株価チャート
東証一部上場 PER平均推移グラフ 下位5業種
【グラフ】東証一部 業種別PBR、PER平均の推移まとめ
以上、東証一部 業種別PBR、PER平均の推移をグラフ化してみたでした。
これらのデータを使用することで、各業種の大まかな傾向をつかみ取ることが可能だと思います。
PBR、PERが伸びている業種に投資をするのか、評価されすぎた業種を空売りするのか、使用方法は様々だと思います。