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何を根拠に株価が決まるのか?株価は誰が決めるのか?

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株価は誰が決めるのか?何が株価を決定するのか?

株価は誰が、どのように決めているの?

とれろく
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簡単に言えば、株価は買いたい人(需要)と売りたい人(供給)のバランスによって決まります。買いたい人が多ければ株価は上昇し、売りたい人が多ければ株価は下落します。
では、買主・売主ともに何を見て、株価が割安・割高を判断しているのか?何が株価を決定させるのか?株価の決まり方について解説をしていきます。

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株価はオークション形式により決定

私たちが株を売買する場合、○○円で購入する。○○円で売却すると株価を指定して注文をすることが可能です。

大勢の注文が集まると、高い株価で売ろうとした注文と、安すぎた為に買えなった注文が残ります。この成立しなかった未約定の注文は”板”と呼ばれる画面に集約され、それを元に現在の株価が決定します。

例)板情報(簡易)

板情報

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2193円で売りたい注文が2単位、2190円で買いたい注文が89単位あります。この株を買うには、2190円以上で注文する必要がある為、現在の株価は2190円となります。

このように株価は残っている買い注文、売り注文により決定します。これが需要と供給により株価が決定されるという話の背景です。

特に大きな需要と供給を持つのが外国人投資家です。外国人投資家は過去十数年にも渡り、日本株の50%以上を売買しています。日本株の株価は外国人が決定していると言っても差し支えありません。

日本取引所グループ 投資部門別売買状況(単位億円)

日本株 投資部門別株式売買状況

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では視点を変えて、なぜ2,190円で買いたい人が多いのか?どのようにしてその注文価格を導き出したのか?株価を決める要因について解説を進めていきたいと思います。

株価を決める要因

株価を決める要因は個別要因・外的要因と2つに分けることができます。

■個別要因
・企業業績(ROE,PER,利益率、成長性等)
・M&A、TOB、解散価値(PBR)
・株式分割、増資、自社株買い・消却
・配当利回り、株主優待
・テクニカル指標
■外的要因
・世界景気、金利、為替レート
・物価上昇率、各種経済指標の動向
・政治、地政学的リスク
・マネーフロー、マネーストック等
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これらの要因が複雑に絡み合い、現在の株価が割安か、割高なのか判断されます。

取引する人によって重視する要因は異なります。企業業績から適正株価を導き出す人がいれば、テクニカル指標を使ってターゲットとなる株価を導き出す人もいます。

どのような方法で適正な株価が導き出されるのか?一部の具体例とともに解説していきたいと思います。

財務諸表を使った株価の決定方法

単純に考えれば株価は「純資産(資産-負債)÷発行済み株式総数」で計算できます。企業は株式を発行して資金を調達している為、株式1枚辺りの純資産=株価。と考えられます。

例)株価の計算

純資産から株価を計算する。

ただし、業績の良い優良企業であれば将来の純資産は増加します。もし、5年後に純資産が200万から400万円へと増加するのであれば、現在の理論株価は200円(400万÷2万株)と見積もることが可能です。

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会社の財務諸表、決算資料などをよく読み、その会社の将来性を評価して株を売買する場合、純資産の推移に着目するのも1つの手法です。

純資産に対して株価が高いのか、安いのか測るには株価純資産倍率(PBR)という指標を用います。

例えばPBRが1倍以上の状態は 株価>純資産 となっており、1株辺りの純資産以上の株価で売買されていると分かります。

よくある勘違いとして、「PBRが1倍以上の株価は割高だから買わない」といったものがあります。そういった見方もできるものの、実態は「将来的に純資産が増加するのを織り込まれた株価となっているため、PBR 1倍以上が妥当な株価」と判断するのが望ましい。

また株価に対し、どれだけ純利益を残しているのか?(純資産の増加スピード)を測るには株価収益率(PER)という指標を用いることができます。

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PBRやPERは株価の決定要因として使っている人が多い。私も日本株全体のPBRと、個別株のPBRを比較し、買うか買わないか検討することがあります。

配当利回りを使った株価の決定方法

成熟市場で商いを行っている上場企業は配当利回りが株価に大きな影響を与えます。代表例)電力株・ガス株・銀行株・物流株

成熟市場にある会社は、儲けた利益を投資しようにも投資先がありません。投資先が無ければこの先、売上が大きく伸びることもなく、純資産が急増することもありません。

将来性が無い会社と判断されれば、株価が下落します。ただし、儲けた利益が配当金として株主へ還元されるのであれば、その利回りを基準に株価が維持される傾向にあります。

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実際、年利5%以上の高配当株上位の銘柄にはJT(たばこ)、あおぞら銀行、日本郵政、東和銀行、三井住友フィナンシャルグループといった成熟市場に属す企業がズラりと並んでいます。

このような銘柄はPBR(株価純資産倍率)、PER(株価収益率)といった株式指標で将来性を図ることはできません。

将来性というより、「目先いくらのお金を株主に還元するのか?」で株価が決定される為、増配、減配といった情報に注意し、取引する必要があります。

株価は誰が何を根拠に決めるのか?まとめ

株価は買いたい人(需要)と売りたい人(供給)のバランスによって決まります。

株価を決める要因は個別要因・外的要因と2つ。

■個別要因
・企業業績(ROE,PER,利益率、成長性等)
・M&A、TOB、解散価値(PBR)
・株式分割、増資、自社株買い・消却
・配当利回り、株主優待
・テクニカル指標
■外的要因
・世界景気、金利、為替レート
・物価上昇率、各種経済指標の動向
・政治、地政学的リスク
・マネーフロー、マネーストック等
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